私の時間��ー最後の時 ページ28
學峯side
そして次は……
「學峯さん、食べあいっこしよ♡
はい、あーんして！」
私の目の前に差し出されたのはチョコレートアイスクリーム。
私は口を開けてそれを食べる。
甘い。
そして次はクロが口に入れる。
「學峯さんと関節キスだあっ！！
えへへ。」
嬉しそうに笑う彼女を見る。
普段からこれくらいの大人しさなら、可愛げがあると言うのに。
「あっそうだ！ ねぇ學峯さん。
今度チューする時は、深いやつがしたい！！
ディープキスね、しようよ！！」
私はそれに対して無視をしたのだった。
そして次はというと
「ねぇ、どれがいい？」
「ねえってば」
「學峯さん、スケスケ好きでしょ？」
「もしかして、何も着ない方がいいの？」
下着売り場で聞いて来る彼女に、私は黙り混む。
周りの視線が痛い。
「もう、學峯さんたら、恥ずかしいんでしょっ！
私が可愛いの選ぶから、ちゃんとベッドの上では脱がせてよね♡」
ここでも私は彼女の頭に拳骨を落としたのであった。
ゴツン！
「痛い……」
そして次は……
「やっぱり學峯さんと来たいのはここ！
しかも、普通のホテルじゃありません！！
ラブホだよー♡」
大興奮の彼女に、私は頭を抑える。
無理矢理連れて来られた…….
彼女の超能力、瞬間移動で気付いた時には部屋の中。
これじゃあ逃げ場がない。
「ねぇ、學峯さん。
私とお風呂であんあんする？
それともベッドの上でニャンニャンしたたい？」
「どっちも却下。」
「もう、學峯さんたら照れちゃって。
えいっ！！」
一瞬にして服がなくなった私は、ベッドの上に居た。
一応下着は履いている。
着ていた服は近くのソファに置いてあった。
因みにクロは私の前でスケスケのベビードールに身を包んでいる。
正直目のやり場に困る。
「學峯さん、あの……その……
私とえっちして。」
私はそこで無視をする。
「ねぇ、學峯さん。
一回だけ。
一回だけでいいから！！」
泣きつく彼女に、私は重たい腰を上げた。
「そもそも君とどうやってするんだ。
人形なんだろう。」
「えっ？」
目を見開き固まる姿にどうしたのかと心配したが
「あ、あの學峯さんが却下って言わない。
ヤル気満々なの！！？
うそー！！ もううれしぃ♡」
私はここでまた彼女の頭に拳骨を落としたのだった。
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作者名：壱 | 作成日時：2018年11月18日 20時
