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狩人【降谷side】2 ページ49

脅しにより、ブレードチルドレンから手を引けと言いたいのだろう。


そうまでして、ブレードチルドレンから遠ざけたい理由は、単に情報の漏洩やら、関わらせたくないと言う親切心だけではないと、考えられる。



そういう理由なら、そう言えばいいだけの話である。



同職同士、それが通じるのだから。


だが、そうではないと感じる。




なら、いったい……




「君は、どうやらあの忌まわしき神が、固執する人物に含まれているようでな。

これ以上、偽りの希望を掲げられては困るのだ。

呪われた子は全て……闇に帰さねばならない。」





呪われた子とはブレードチルドレンのことなのだろうが、闇に帰すとは……まさか殺すと言うのか?



彼……カノン・ヒルベルトが話してくれたように、現人類を滅ぼす種であるヤイバとその子供達の話が本当なのだとしたら、殺すことも必要になるかもしれない。


だが……




「本当に、ブレードチルドレンは人を滅ぼす悪魔なんですか?」





そう聞けば、神坂警視正は、目を見開き驚く。





「誰から聞いたのだ、その話を?


まさかそこまで知ってるとは……」






そうして、彼は携帯を取り出す。



「君は、どうやら知り過ぎてしまったようだな。」




「僕を消すんですんか?」



目の前の彼は首を振る。




「そこまで知ってしまった以上、消したいのは山々だが、あの忌まわしき神を完全に敵には回したくなくてな……」




先程から出て来る神とは、鳴海清隆のこと。



鳴海清隆の敵、と言うことは、この人は….…やはり



「貴方はハンターなんですね。」




「鋭い洞察力だな。

やはり君は惜しい人材だ。

この国を守る為にはな。」



そう言うと、神坂警視正は、踵を返す。




「今回は引くが、あまり君の行動が目立つ様なら、次はないぞ。」




去り際にそう残して、夜の闇にへと消えたのだった。

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作者名: | 作成日時:2018年6月16日 14時

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