小話【コナンside】 ページ42
煙が腫れて、辺りには血痕の後だけがあり、Aお姉ちゃんや、カノン・ヒルベルトの存在はなかった。
「二人はどこに……?」
俺はしゃがむと、地を濡らしていた血痕をながめる。
カノン・ヒルベルトから向けられた銃口に気付いた時には何もできす、それから身を守ってくれたのは、Aお姉ちゃんだった。
肩と背中を打たれたであろう彼女の存在は危ういに違いない。
「一先ず、警察を……」
そう言う昴さんに、僕は首を振る。
「警察内部にも、ハンターがいるってAお姉ちゃんは言ってたから、呼ばない方がいいかもしれない。」
「Aさんを探しましょう。
あの傷だと、そう遠くには行けないし、彼らはゲームと言っていたのを聞こえましたから……どこかで……」
確かに、安室さんと赤井さんを一緒にするのは、避けたい。
ここは、安室さんの提案に乗るのが得策だ。
「そうだね、手分けした方がいいかもしれないね!」
「では、僕は向こうを見てきますよ。」
そう言って足早に退散した安室さんを確認し、俺達も急いで、Aお姉ちゃんの捜索に入ったのだった。
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作者名:壱 | 作成日時:2018年6月16日 14時