Gameー抗争と奪還7 ページ31
警備室(コントロール室)
監視カメラに映るのは、ロープを掴み移動する子ども達。
先程までの竹馬やロープでの移動をみていた、神坂は、鳴海歩を見る。
「子供染みてはいるが、単純で効果的な対応だ。
鳴海清隆の弟か……」
そうして、神坂の視線の先にはAが映る。
「あの女と鳴海の弟をあまり一緒にいさせるのは、避けなければな……
今後のことを考えると、厄介だ……」
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さて、左右どっちかの非常階段をテクテク上がるしかない訳だが、どうする?」
鳴海弟の問い掛けに、私達は一斉に閉まっている方の扉を指差す。
「室内で一番ブービートラップが仕掛けられやすい場所って知ってるか?」
そんな問題は私達にとっては、朝飯前だ。
「ドアだろ。」
至極当然な回答をした香介。
私と亮子も頷く。
「じゃあ、何でわざわざドアが閉まってる方を選ぶ?」
「どうせどっちの階段にもトラップが仕掛けられてる可能性が高い。
それなら、予想できる罠の方が対処しやすい。」
亮子の解説に、鳴海弟は微笑んだ。
「正解だ。」
「ケッ……俺達を試そうなんて、十年はえぇぜ。」
またまた香介がキレそうになり私は彼をなだめようと割って入る。
「まあまあ。」
私はウエストポーチからガムテープを取り出した。
「ねっ、先へ進もう。」
時計は20時を過ぎていた。
タイムリミットは、後4時間しかないのだから。
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港ー廃工場にて
【コナンside】
「ここにも居ないみたいだね。
次で最後の場所かな……」
俺はスマホの地図を見ながら廃墟になったホテルを見ていた。
「その様だな。
郊外にあったホテルか……」
昴さんと一緒に、車に戻る。
後部座席に座り、昴さんは助手席に座った。
「キャメル、エクセレントホテルに車を向けてくれ。」
「了解しました。」
運転席に座っていたキャメルさんは頷く。
その後車は走り出した。
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作者名:壱 | 作成日時:2018年6月16日 14時