知らせ2 ページ15
「二人を助けると言ってましたけど、ハンターに誰かが囚われてしまったんですか?」
沖矢さんもコナン君同様に、聞き耳立ててるし……
「貴方達は、関わらなくていいよ。
今はね。
どの道、嫌っていうほど、関わることになるわけだから、今は自分達の時間を大切にしたら?」
そうだ、清隆がコナン君を使う日がいずれ来る。
そうなれば彼らは、私達と関わらざるおえない。
だから、今はなるべくコナン君達を巻き込みたくはない。
これは本心だった。
「否定しないってことは、ハンターと何かあったのは確実だよね。
Aお姉ちゃんの仲間が囚われてるのはどこ?
僕も一緒に……「いいよ!」」」
私は声を張り上げてコナン君の申し出を断った。
「ごめん……でも、いいの。
私達の戦いにね、できることなら関わって欲しくないの。
呪われた者の戦いは永遠に続く……どちらかが生き残るまで、血塗られた生活に終わりはない。
だからね、コナン君達にはできることなら踏み込んで欲しくはないの。
私達の戦いは、綺麗なものじゃないから。」
「Aお姉ちゃん……」
お願いだから、分かって欲しい。
そう込めて言ったつもりだ。
「じゃあ、私は行くから。」
そう伝えて、その場を後にしようと、歩き出す。
だが、すぐに背後で感じた気配に、反応した私はそこから飛びのくと、パーカーの裏ポケットからグロックを取り出した。
向けた先は沖矢さんだった。
「背後で妙な気配を出すのはやめてくれる?
悪いけど、貴方に付き合ってる暇はないの。」
「私も、貴方を行かせたくはないんですよ。」
沖矢さんの言葉に、私は心の中でため息を吐く。
はあ……
そんなことを言われても、こっちも関わって欲しくないわけだしなぁ。
「前から言ってるでしょ。
貴方には、貴方のやるべきことがあるはずよ。
無理に私に関わる必要なんて、ないんじゃないかしら。」
「君を行かせたら、ハンターはどうするんですか?」
なるほど、そういうこと。
「もちろん、殺す。
仲間をこれ以上、失いたくないからね。」
二人からの鋭い視線を交わし、私は銃口を沖矢さんに向ける。
安全装置を外し、狙いを定めた。
「言っておくけど、必要経費は払うつもりだから。」
「昴さんを打つの?」
コナン君の問い掛けに私は笑って頷いた。
66人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:壱 | 作成日時:2018年6月16日 14時