話しを終えて ページ13
話しを終えて、私は二人を見る。
二人はずっと黙って聞いてくれていた。
信じられない内容ではあっただろうけれど、聞いてくれていたから、話すことができた。
ただ、まだ話しは続くけど、これ以上はまだ早い。
それに、清隆の言う神と似て非なる者は、主に鳴海歩を差す。
まだ、彼の存在は知られるのは避けたい。
そう考えて、私はここで話しを終えたのだった。
「鳴海清隆の言う、神と似て非なる者が、コナン君と言うことになるんですよね?
だから、この間のゲームで、その力をためそとした。
そういうことですか?」
沖矢さんの問いかけに、私は頷く。
「そう、その通り。
私達は神に、そうするように言われたから、そう動いたまで。」
「えっと、僕が、仮にその神と似て非なる者だったとしてだよ、僕がいるってことを、Aお姉ちゃんは何歳の時に聞いたの?
僕は今6歳だから……僕のことがいるのを知ることができるのは、6年前だよね?」
さて、彼は取ってつけた矛盾に気付いてしまったようだ。
そう、私達が鳴海歩の存在をしったのは11年前。
当時は6歳だ。
そうなると、コナン君の存在はないことになる。
それはあってはならないこと。
それに気付く彼はやはり凄い。
「それはね………!!」
その続きの言い訳を話す前に、室内に着信音が響き渡った。
時刻はお昼に差し掛かる時間。
私はプライベート用の携帯だと気付き、すぐに携帯を出すと、画面を確認する。
香介からだ。
「ごめん、ちょっと出るね。」
二人に断りを入れて、私は電話に出たのだった。
「もしもし。」
《Aか……》
「どうしたの?」
香介の声が何故か深刻そうな感じに聞こえるのは、気の所為か?
《今、平気か?》
「うん、大丈夫だけど。
何があったの?」
《ああ、実は……理緒が連れ去られた。》
「えっ!!」
私はその言葉に、驚きで目を見開いたのだった。
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作者名:壱 | 作成日時:2018年6月16日 14時