招待2 ページ35
「清隆からの伝言だ。
お前のお気に入りの“神”の実力が知りたいとな。」
「なっ……!!」
私は思わずベッドから立ち上がると、アイズの胸倉を掴む。
「清隆に話したの!!?」
私の声は室内に響き渡る。
それだけ、今の私は取り乱していたのかもしれない。
「落ち着け……
清隆は、既に知っていた。
お前の動きや、お前のお気に入りのことを。
何せ、お前は最高傑作。
清隆はお前にご執心だからな。」
「そんな……」
私はアイズから離れると、ベッドに再度座る。
やっぱり、あの人は気付いていたんだ。
コナン君達のことを……
「清隆は、そのお前のお気に入りである、“神と似て非なる者”の実力が知りたいそうだ。」
「実力って、まさかゲームで?」
「ああ。
近々、日本公演を予定していてな。
そこに招待するようにと、言われた。
持ちろん、その“神と似て非なる者”の手駒達もな。」
手駒……
まさかコナン君の周りにいる人達のことだよね。
この間会った沖矢さんや、叔父さん、安室さんや、赤井さんとかも……
「……実力を見てどうするの?
まさか、清隆の歯車にするわけじゃ……」
「そのまさかだろうな。」
その言葉に息を飲む。
これはもう、私の手には追えない。
だって神が目をつけてしまったのだから。
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作者名:壱 | 作成日時:2018年5月11日 20時