警告3 ページ30
「叔父さん……
ありがと、私を気に掛けてくれて。
でもこれ以上はもう、取り返しがつかないことになる。
だから、私のことは忘れて。」
叔父さんは首を振った。
「一人にはしない。
そう私は、決めたんだ。」
「叔父さん……」
彼は引き下がってはくれないか。
清隆にも目をつけられてしまっていると言うのに。
もしかしたら、もう……
「ねえ、教えて。」
「何かな?」
「叔父さんは何者なの?
何の仕事をしてるの?」
「そんなことか。
私はFBIだよ。」
米国の連邦捜査局か。
なるほど、清隆の手駒としては申し分ないかもしれない。
「そっか……。」
「A?」
「手紙の差出人はね、叔父さんを利用しようとしてるの。
私はそうなって欲しくないと、思ってる。
だから、これが最後の忠告だよ。
私のことは忘れて、お願い……。」
そう聞けば、叔父さんは真剣な瞳をして、首を再度横に振った。
「分かった……
多分、もう引き下がれないと思う。
神に目をつけられてしまった以上は、否が応でも彼の歯車として、動かざるおえない。
だから話すね、ブレードチルドレンのことを。」
そう、鳴海清隆の歯車として、動くしかないのだから。
そしてそれは、私の大切な“神様”も同様に、そうなるかもしれない。
「叔父さん、別室でお話しを聴いてるコナン君達も、後で連れて来てね。」
そう伝えれば叔父さんは驚いていたけれど、頷いてくれた。
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作者名:壱 | 作成日時:2018年5月11日 20時