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小話【コナンside】2 ページ27

病室に戻るとベッドはもぬけの殻だった。




Aお姉ちゃんが居ない!!





「Aお姉ちゃん、どこに行ったんだ……」




「坊や、それは大丈夫そうだ。」




「えっ?」



すると、ベッドの下から何かが動いて出てきた。




「Aお姉ちゃん!」




「コナン君達だったんだね。」



彼女は、俺達を見て安心した様な表情をして、ベッドに座る。




「A、何故ベッドの下に居たんだね?

てっきり、出て行ったのかと。」




「ごめんなさい、叔父さん。

ちょっと殺気を感じて、下に隠れただけだから。」




「殺気?

私達以外は来ていないと思うけど。」



確かに、ジョディ先生の言う通りだ。



特にこの部屋に来るまで、誰ともすれ違ってない。




「うん、お姉さんの言う通りかもしれませんね。

勘違いだったかも。」




Aお姉ちゃんはニコッと笑う。




何故かそれが、態とらしく見えた。


まるで、無理に笑ってるみたいに。




「Aお姉ちゃん、何か隠してるの?」




そう聞けば、彼女は首を横に振る。





「ううん、何も。

それより、ちょっと叔父さんと二人にしてくれないかな。


話したいことがあるんだよね。」




それを聞いて、ジェイムズさんは少し考えた後、頷いた。




「分かった。

すまんが、皆んな席を外してくれ。」




「分かりました。

私達はロビーにいます。

行くぞジョディ、坊や。」



先に赤井さんとジョディ先生が出て行ったのを確認し、俺はジェイムズさんに声を掛けた。




「ねえジェイムズさん、僕喉乾いちゃったんだけど、お金持ってくるの忘れちゃって……」




「それなら、コインをあげよう。」



お金を受け取ると同時に、俺はさりげなくメガネに隠してある、盗聴器をジェイムズさんの手に渡す。




ジェイムズさんは頷いてくれたので、俺も病室を後にした。

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作者名: | 作成日時:2018年5月11日 20時

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