神の意地悪1 ページ13
薔薇園を出た私は、一先ず芝公園から出ることにした。
これ以上ここにいれば、また狙撃される可能性だってある。
なるべく立ち止まらずに動き回り、公園を出よう。
関係のない人を、巻き込むわけにもいかないし。
そう思い、私は出入り口を目指す。
「はっ!」
殺気……
近くにいる。
私は来た道を戻った。
近くにあったいくつかの高層ビルからここまでは、約500メートル。
一般人男性で100メートルが約15秒であることから、ここまで約75秒…1分15秒。
ただしこれは悪魔でも、直線距離であればの話しなわけである。
いくつかの高層ビルからこの芝公園に来るまでのおおよその道路や信号などを概算して出すと、10分〜15分程はかかる。
さらに、園内に入ってこの薔薇園までは、約5分かかるわけだから、20分か……
今、近くに感じる
でなければ、瞬間移動で来ないといけないし。
それに基本
あるいは、近接戦を行わないのだ。
というより、扱う
長過ぎて小回りが利かないし、威力が高いものはラグが発生し、打ちにくい。
だから、基本
まあ、例外はいるが……
私の脳裏には、カノンの姿が思い起こされる。
彼は、銃器の扱いにかなり秀でた才能がある。
遠距離、中距離、近距離。
どの銃器でも、それらを自分の手足の様に扱い、標的を完璧に撃ち抜く技術を持ち合わせている。
彼なら突っても、向かう所敵なしだろう。
それに、あの赤井とか言う男もか……
以前土手の近くで、私の持つハンドガンを正確に打ち、飛ばした男。
あの男は、接近して来たし。
多分、近接戦でも対応できる術を身につけているのかもしれない。
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作者名:壱 | 作成日時:2018年5月11日 20時