太陽王1 ページ2
キャンティ達と別れた私は、芝公園内を歩いていた。
その私の数メートル後ろをバーボンが歩いている。
因みにキャンティから受け取った荷物は、彼に押し付けた。
荷物持ちがいるとこういう時は便利←
あっ、何故一緒に歩かないのかと疑問に持たれている方もいるかもしれない。
実は、私がそうお願いしたのだ。
彼に及ぶ危険を最小限にする為に。
一応、荷物持ちだし、心配はしていないようで、していたりする。
サンドイッチももらったわけだし……
べ、別にツンデレじゃないんだからね←
という下りは、この辺にしておいて、本題に戻ろう。
何故なら……
それは、一枚のカードが関係しているからだった。
私の手にはハガキサイズのカードがあった。
カードの面には
そう書かれており、裏面には
“太陽王の眠る地にて、呪われた子どもに終焉を”
と書かれていた。
バーボンの車でホテルに戻ろうとして、駐車場に向かう私の目の前に、このカードは落ちて来たのだ。
誰かが投げたのか、はたまた何かの仕掛けで落ちたのかは定かではないが、少なくとも私の目の前に落とすなんて、狙ったとしか考えられない。
それに
“悪魔の最高傑作”
この名を知るのは、
一先ず、関係無い者を巻き込むわけにはいかないと思い、私はこのカードを片手に、添えられた暗号を考えることにした。
そして、今に至るというわけである。
私は歩きながら考えていた。
“太陽王の眠る地”とは何だ？
どこ？
“呪われた子どもに終焉を”
これはブレードチルドレンである、私の最期なわけだから、意味は分かるとして……
“太陽王”
私は立ち止まると空を見上げる。
雲一つない空には、全てのものを等しく照らす太陽が輝いていた。
あの太陽と何か関係があるってことだよね。
私を殺す場所が、太陽王の眠る地……
私は周囲を見渡すと、園内の地図が書かれた看板を発見し、そこに向かったのだった。
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作者名：壱 | 作成日時：2018年5月11日 20時
