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探り合い3 ページ45

「おじさんさ、もう少し賢くなろうよ。


ぴちぴち17歳の女の子がこんな格好してるのにね。


女性慣れしてるの、可笑しいんじゃない?」




「えっ、17歳……!?」




かなり驚きだったのか、バーボンは目を見開き、私を凝視していた。




「そう言えば、おじさんはいくつ?」




「えっ、ああ……29だよ。」



「ふ〜ん。

やっぱりおじさんか。」




「お…おじさんとは失礼じゃないか?」




「だって、四捨五入したら30だよ。」





そう言って笑えば、彼はムスッとした顔をしていた。




いつの間にか、口調も崩れてるし。



それに本人も気づいたのか、咳払いをして、いつもの外面の良さそうな表情に戻ると、口を開いた。




「17歳ですと、高校生ですかね?

学校には通われていないんですか?」




「学校……?

だって、義務教育は終わってる期間よ。

行く必要なんてないじゃない。」





「可笑しいですね。

初めてポアロに来た時、学校が怖くて行けないと話していたじゃないですか。」



「よく、覚えてること……」





「ええ、探偵ですから。

記憶力には、自身がありますよ。」





バーボンは口角を上げて自信ありげに笑う。



今日はやけに探って来るな。




「何が知りたいの?」



そう聞けば彼はさらに口角を上げる。




「貴方の全てが知りたいなと、思いまして。」





「全てって……」



直球に言ってくれるもんだこと。




「好意を寄せたいと思っている、女性のことを知りたいと思うのは、当然でしょう?」




なるほど。




私はバーボンの元へ近づくと、彼を見上げる。




「犯罪者。」



「えっ?」



意味が理解出来ていないという様に、ポカンとしている彼に、私は笑みを浮かべてさらに続ける。




「おじさんさぁ、もしかしてロリコン?」





「はっ?」




室内には、しばしの間沈黙が流れたのだった。

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(プロフ) - iwaさん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて嬉しいです! (2020年3月16日 21時) (レス) id: 0156f6ce77 (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - 先が長いので楽しみが続くのが嬉しい。無事に赤井さんに落ちると良いなーと思いつつ引き込まれてます。 (2020年3月16日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マシロさん» 少しずつ修正の方も掛けていきますが、また気になる点などありましたら、教えて頂けると幸いです。それから作品に関するご感想もありがとうございます。作者の励みになっています。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マシロさん» コメントありがとうございます。作者自身も、誤字脱字には気をつけているのですが、それでも見落としてしまうことがあるので、読者様から教えて下さることに感謝しています。ありがとうございます。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ - 面白いです!!一気に読み進めています。ちょっと誤字が気になり書き込みしました。工藤亭って出るたびどこの料亭だよ!!って内心突っ込んでいます。面白い作品ありがとうございます (2019年4月7日 23時) (レス) id: a52398d296 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年5月4日 21時

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