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小話2 ページ41

《Aか。》



「アイズ……」



電話をよこして来たのは、アイズだった。




《この間話した、学園に侵入した狩人(ハンター)の連絡だ。


奴の名は園部隆司(そのべたかし)




「園部……隆司

へぇ〜そいつが学園にやって来た狩人(ハンター)ね。」




《ああ。

聞いたことはあるか?》





「ない。

初めて聞いたよ。


で、そいつは今はどうしてるの?」





《朝月が殺した。

綾女の花を散らせてな。》




香介がね……それは助かる。






「そう。

因みに綾女の花は清隆の指示かしら?」





《ああ、そうだ。

今度何か行動を起こす時には、そうしろと連絡が入った。」



綾女の花を散らすか。




なるほど。


神と似て非なる者を覚醒させる為に、動き始めたというわけね。



それは、私達ブレードチルドレンを救う可能性を持つと言われている人間だ。


彼の存在のおかげで、私達ブレードチルドレンは完全抹殺を逃れられている。


だがそれは、綱渡り状態で、いつ紐が切れてもおかしくない程、その希望は崩れやすい。




「清隆の指示なら、私の所にもその内連絡が来そうね。」




《そうだな。》



「そうだアイズ、莉緒の作った爆弾を送ってくれない

ちょっとゲームに使いたいのよね。」




《ゲーム?》




「そうよ。

見つけたの、私の神様を。

だから、清隆には黙っておいてくれる?」





《そいつは本当に神なのか?》



「私にとってはね。」





《そうか……分かった。》




「色々聞かないの?」




《聞いてもお前は話さないだろう。》




「そうだね。

ありがとう。

また何かあれば連絡を待ってるわ。」




《ああ。》




通話が終わり、私はベッドから起き上がる。




清隆には渡さない。


私の大事な神様を。


彼が気付けば、良いように利用されて終わるだけだしね。

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(プロフ) - iwaさん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて嬉しいです! (2020年3月16日 21時) (レス) id: 0156f6ce77 (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - 先が長いので楽しみが続くのが嬉しい。無事に赤井さんに落ちると良いなーと思いつつ引き込まれてます。 (2020年3月16日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マシロさん» 少しずつ修正の方も掛けていきますが、また気になる点などありましたら、教えて頂けると幸いです。それから作品に関するご感想もありがとうございます。作者の励みになっています。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マシロさん» コメントありがとうございます。作者自身も、誤字脱字には気をつけているのですが、それでも見落としてしまうことがあるので、読者様から教えて下さることに感謝しています。ありがとうございます。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ - 面白いです!!一気に読み進めています。ちょっと誤字が気になり書き込みしました。工藤亭って出るたびどこの料亭だよ!!って内心突っ込んでいます。面白い作品ありがとうございます (2019年4月7日 23時) (レス) id: a52398d296 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年5月4日 21時

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