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過保護2 ページ30

「バーボンと一緒に居て何をするの?」



そう言えば、ベルモットは目を見開く。




「貴方……そんなにブレードチルドレンについて話したくないのね。」




「言ったでしょ、ベルモット。

ブレードチルドレンの謎を追えば、死が待っていると。」




「まあ、いいわ。

貴方が私を守りたいということにしておいてあげる。」





私の元にへと歩いて来た彼女は、私の頬に唇を付けた。




「愛しい子。

しばらくは、王子様に守ってもらいなさい。」




そう言ってベルモットは手をひらひらと振り、私に一枚の紙を投げて、部屋から出て行った。




紙には



次の仕事の内容が書かれていた。




結局、これが狙いかよ。

私に仕事を押し付けたいだけじゃん。



なんか上手い具合に人を使って。




しかも……



こっちをずっと見ている視線に気付き顔を上げると、バーボンとバッチリ目が合った。


いや、合ってしまい、ぼそっと本音を柄にも無く、零してしまったのである。




「何で、こんなおじさんと……」




「傷つきますね、その言い方。」




しっかり零した本音を拾って返事をする彼は、私の元にへと歩いて来る。



距離が近付き、目の前に立ったバーボンを見上げると、彼は笑顔を向けた。




「これから宜しくお願いします、ビジュー。」





手を出し、握手を求めて来る彼を無視して、私は荷物をまとめ始めたのだった。



勘弁してよ。

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(プロフ) - iwaさん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて嬉しいです! (2020年3月16日 21時) (レス) id: 0156f6ce77 (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - 先が長いので楽しみが続くのが嬉しい。無事に赤井さんに落ちると良いなーと思いつつ引き込まれてます。 (2020年3月16日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マシロさん» 少しずつ修正の方も掛けていきますが、また気になる点などありましたら、教えて頂けると幸いです。それから作品に関するご感想もありがとうございます。作者の励みになっています。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マシロさん» コメントありがとうございます。作者自身も、誤字脱字には気をつけているのですが、それでも見落としてしまうことがあるので、読者様から教えて下さることに感謝しています。ありがとうございます。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ - 面白いです!!一気に読み進めています。ちょっと誤字が気になり書き込みしました。工藤亭って出るたびどこの料亭だよ!!って内心突っ込んでいます。面白い作品ありがとうございます (2019年4月7日 23時) (レス) id: a52398d296 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年5月4日 21時

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