解答5 ページ23
「ねぇ、僕達ゲームに勝ったんだから、ブレードチルドレンのことを教えてよ。
もちろん、その名探偵さんのこともね。」
相手を射るような視線を向けるコナン君。
彼は時々、子どもに見えないような雰囲気を醸し出すから、ミステリアスに感じるんだよね。
まあ、そういう所も気に入ったけど、一先ず……
「全て話すとは言ってないよ。」
私はそう言って口角を上げる。
余裕の笑みを見せ、二人がどう出るかを観察することにした。
こちらとしても、話すことは慎重にならなくてはいけない。
情報一つで、彼らを埋葬できてしまうわけだし、なるべく死人を出したくないのだ。
「ゲームに勝ったからと言って、全て話すとは言ってないでしょう。
勝ったら話してあげるって。
ちゃんと私の話しを聞いてたの？」
そう言えば、コナン君は私を睨んだ。
怖い怖い。
それに沖矢さんからも突き刺さる様な視線を感じる。
なるほど、怒ってるかしら。
「ああ、さっきの話しに戻るけど、その名探偵のこと、確かに私は知ってるわね。」
「話してよ、Aお姉ちゃん。」
「それはできない。」
この
それだけは避けたい。
せっかく見つけた大切な、大切な“私の死に場所”を、神には渡さないんだから。
「じゃあ、ブレードチルドレンのことを話してよ。
呪われた子ども達ってどういうこと？
そもそも刃の子どもって何の意味があ……」
私は素早く手を動かすと、ジョーカーのカードを投げた。
投げたカードはコナン君の頬を掠めて、飛んで行った。
唖然として、私を見ているコナン君を、私は睨みつける。
「悪いけど、今話しをしたい気分じゃないの。
後日にしてくれるかしら。
多分このままだと、誤って貴方達を殺しかねないし。」
そう言うと、私はテーブルに広げていたカードを片付け始める。
二人の視線を感じたけど、終始無言を貫いた。
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壱(プロフ) - iwaさん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて嬉しいです！ (2020年3月16日 21時) (
レス) id: 0156f6ce77 (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - 先が長いので楽しみが続くのが嬉しい。無事に赤井さんに落ちると良いなーと思いつつ引き込まれてます。 (2020年3月16日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - マシロさん» 少しずつ修正の方も掛けていきますが、また気になる点などありましたら、教えて頂けると幸いです。それから作品に関するご感想もありがとうございます。作者の励みになっています。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - マシロさん» コメントありがとうございます。作者自身も、誤字脱字には気をつけているのですが、それでも見落としてしまうことがあるので、読者様から教えて下さることに感謝しています。ありがとうございます。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ - 面白いです!!一気に読み進めています。ちょっと誤字が気になり書き込みしました。工藤亭って出るたびどこの料亭だよ!!って内心突っ込んでいます。面白い作品ありがとうございます (2019年4月7日 23時) (レス) id: a52398d296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱 | 作成日時：2018年5月4日 21時
