検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:78,755 hit

パパと再会 ページ22

次の日




待ち合わせ時間の15分前にファミレスに着いた私達。



席は4人掛けで、入り口から入って奥だった。


壁を背に奥からうまるお姉ちゃんとタイヘイさんが座り、通路側のうまるお姉ちゃんの前には私が座る。




「まだあと15分あるからね。

飲み物を先に頼んでおこうか。」



「うまる、ドリンクバーがいーな。」



「はいはい。」



ということで、うまるお姉ちゃんと一緒にジュースを取りに行くことになった。




お互いにオレンジジュースをコップに注ぎ席に戻る。




「あっ……!」




後ろ姿で瞬時に分かった。




「父さん……」



私の声に気付いたのか、父は振り返る。




目と目が合った。



特に表情は変わらず。



父さんは席から立ち上がると、私の元へ歩いて来た。




「ジュース持ってるよ。」



「ありがとう……」





うまるお姉ちゃんは私のコップを持つと、こちらにやって来た父に会釈をする。





「君が、埋さんだね。」





「はい。

初めまして、土間タイヘイの妹の埋と申します。

いつもAちゃんには良くして貰っていてます。」





「そうか。

こちらこそありがとう。」






父はにこやかに、(外面の良い)笑顔を返す。





もちろん、社交辞令がお得意のうまるお姉ちゃんも、微笑んでいた。






そして、父の視線が私に向けられた。







「A。」





名前を呼ばれ私は父を見つめる。



すると父の手が私の頭に触れ、撫でられた。





「父さん……!?」





パパに頭を撫でられたことなんて今までになかった。





だから余計に私は驚いていた。

パパと仲直り→←宴



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
90人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ちくわさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉を下さり、励みになります。悪の大罪シリーズについてですが、実は知らなくて、すいません……。「悪の娘』とかがあると名前だけは聞いたことがありますが、分からないです。おススメ作品ですか? (2018年6月1日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 面白いです! 悪ノ大罪シリーズとか知ってたりしますか? (2018年6月1日 17時) (レス) id: ae2f86a54b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年2月18日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。