パパは人間じゃない【暗殺教室】３ (ページ10)

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子供の成長～別れページ10

學峯side

Aちゃんは頬を膨らませる。

「からかってないよ。

本気だもん！」

「はあ……」

私は思わずため息を吐いていた。

彼女は数年の間に、手の掛かる方に成長してしまったようだと、認識する。

いったい、何が彼女をそこまでにしたのか。

いささか疑問だが。

「あっ因みに今ノーパンだけど、見たい？」

「なっ！？」

「クスッ

學峯お兄さん、本気にしたの？」

私は自分の拳を彼女の頭に落とした。

ガツン！

「いたあっ！！」

頭を抱え涙目のAちゃん。

一応これでも加減はしている。

「全く……そういう所はあの超生物に似ているね。」

「何？

私が変態だっで言いたいの？」

「そうだよ。」

「うーっ！

パパと一緒にしないでよ。

別に変態じゃないもん。

確かにそういう話はイリーナお姉ちゃんから色々聞いて勉強したけどさ……」

そっぽを向いてむくれる姿に、自分は思う。

これは、さすがの私も手こずりそうだ。

私は苦笑いを浮かべるしかなかった。

「そうだ。

もし、仮に殺せんせーが助かったら、君はどうなるんだい？」

「過去が変われば未来が変わっちゃうから、多分……私は消えると思う。」

苦笑いを浮かべて私を見つめるAちゃんは、どこか悲しげな様子だった。

「そうか……」

「それでもいいの。

パパを救えるなら。

それに、この世界のAに私のような末路を辿って欲しくないから。」

そう言うと、彼女は立ち上がった。

私もそれにつられて立ち上がる。

「ありがとう、學峯お兄さん。」

私をみ上げる彼女は、にこっと笑う。

「気を付けて。」

「ねえ、最後にぎゅってして。」

私はそれに対して、特に何も答えることなく、言われた通りにAちゃんの体を抱きしめた。

「學峯お兄さん、あったかい……

安心する。」

「そうかい。」

「ねえ、ピチピチの14歳を抱きしめた感想は？

私、これでも胸はおっきくなったんだよ。

興奮して反応しちゃう？」

「またお仕置きが必要かな？」

「あれは痛いからヤダ……

もう、冗談だよ。」

彼女は私の体から離れる。

「ありがと。」

そう言うと、Aちゃんは背を向けて歩き始めた。

「ああ。

元気で……」

「學峯お兄さんもね。」

そう言うと、彼女は片手を上げた。

その後、その姿は一種にして消えた。