検索窓
今日:7 hit、昨日:24 hit、合計:71,547 hit

親として ページ36

昼間のカフェテラス




テラス席には今、子連れの男性と反対側には、男性が一人座っていた。





子連れの男性は、抱いていた女の子の頭を優しく撫でる。




彼女は今、ぐっすりと夢の中のようだ。








「それで、もしかして最後まで……

その、手を……出したんですか?」






「まさか、そんなことはしていませんよ。」






「ですよね……


いや、生きていた時は違っても、私の娘ですから……」






「いつから気付いていたんですか?」





「そうですね……

いつからですかね。


ただ、初めて会った時から、なんとなく雰囲気がAに似ていたんですよ。」






「なるほど。」






「それで、あの……Aは?」






「消えてしまいました。


私に笑顔を向けて、ありがとうと言って。」






「そうですか……」






「パパを宜しくとも言われましたよ。」





「何も別れの言葉も言えませんでした。」





「言いたくなかったんじゃないんですかね。


そうそう、クロと言う名前を気に入っていましたよ。


パパが付けてくれた名前だから、嬉しいって。」






「そうですか……」





「ああそれから、最後に小さい頃にパパにホテルに連れて行ってもらったことがあったから、消える前に行きたかったなと言われました。


却下しましたけど。」






「えっ………」





「連れて行ってもらったホテルが、どうやらベッドがふかふかで、近くにスイッチがあって煙が出て、ベッドが回転するとか。


あとそれから………「すいませんっ!!」」






子連れの男性は慌てて頭を下げた。

不安要素→←別れ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
59人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沖田瑠美亜(プロフ) - 分かったですヽ(^o^)丿 (2017年7月17日 23時) (レス) id: e81d74531a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 沖田瑠美亜さん» またかわいい子を描いた時は教えて下さい。楽しみにしています。 (2017年7月17日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
沖田瑠美亜(プロフ) - はい!ありがとです(o・ω・o) (2017年7月17日 19時) (レス) id: e81d74531a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 沖田瑠美亜さん» おめでとうございます!!良かったですね。 (2017年7月17日 19時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
沖田瑠美亜(プロフ) - 壱さん» 1番でした!かけに勝ったぞー! (2017年7月17日 19時) (レス) id: e81d74531a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年6月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。