パパは人間じゃない【暗殺教室】３ (ページ32)

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幼い私へページ32

「Aちゃん、君の力はこれから先も増えるし、強くなると思う。

だから、君はその力をうまく使えるようにならないといけない。」

「力をうまく使う？」

「うん、君次第でその力は人を救える力になるし、人を殺せる力にもなる。

だから、ちゃんと見定めて、うまく力を使いこなしてね。

多分、Aちゃんなら、私がいけなかった所までいけるようになる。

君はまだまだ成長途中だし。」

「うん。」

「ただ……君の秘密を知って、沢山の大人が君の元に来るかもしれない。

だから、ちゃんと善悪の判断をつけられるようになるんだよ。

全ての大人がみんな良い人とは限らないからね。

もちろん、君のパパが守ってくれるかもしれないけど、最終的には自分を守れるのは自分自信だから。」

「A、ちゃんと気をつける！」

「うん、良い変事だね。」

「クロ……君はいったい……」

「ねえ、お姉ちゃんの名前はなんて言うの？」

「えっ？」

「クロって言う名前はパパが付けたんだよね。

お姉ちゃんの本当の名前は？」

まさか、そんなことを聞かれるとは……

「えっと……私の名前は……」

そんな時、新たに気配を感じた。

私はすぐさま近付いて来た人物に視線を向ける。

「やあ、こんな所にいたんだね。」

「えっ！！？」

何でこの人が……

「君を探していたよ、良かった。」

私の元に歩いて来たその人物は私の頭を優しく撫でた。

「學峯お兄さんだあっ！

どうしてここに来たの？」

私の前にいた幼い私は、目をキラキラさせて彼を見ていた。

「ちょっと、彼女を探していてね。」

「あ、浅野……理事長……」

「もう、理事長ではないんですがね。

どうも今日は、殺せんせー。

それが貴方の元の姿ですか。」

何でここでこの人に会うのかな……

はあ、この展開を考えている作者を呪いたい←

「では、人探しも終わりましたので。」

そう言いながら私の手首を掴み歩き始めた學峯お兄さん。

「えっ、ちょっと……」

「お姉ちゃん！！」

「クロ！！」

あわてているパパとAに私は手を振ると、そのまま連れて行かれました。