パパは人間じゃない【暗殺教室】３ (ページ24)

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助ける為の手段ページ24

クロside

なんか、凄いシリアス過ぎて、中々話の中に入っていけない自分がいた。

えっと……どうしよう。

ここで話しかけたら、ＫＹかな……

いや、でも話しかけないと、パパは死んじゃうし、私がここまで来た意味もないし。

ということで、思いきって話しかけてみることにした。

「あの～シリアスな展開で申し訳ないんですけど……」

一斉に、みんなの視線が私に集まる。

「殺せんせーを救いたくはありませんか？」

みんなの表情は、言うまでもなく驚きの表情だった。

「殺せんせーを救うって？」

声をかけたのは磯貝お兄ちゃんだった。

私はゆっくりと彼の元へ向かう。

「あまり、時間はありませんが、先生を助けたくはないですか？

私はもちろん助けたいです。

殺せんせーは、私を助けてくれたから、恩返しがしたいの。

けど、それは私だけの判断では決められません。

だから、皆さんの意見を聞きたいです。」

「ねえ、殺せんせーを救うとかって言ってるけどさ、本当にできるの？

やり方はまあどうであれ、結果は期待できるわけ？」

少し強めの口調のカルマお兄ちゃんは、私に鋭い視線を向けていた。

きっと、不安なんだよね。

殺せんせーを、本当に救えるかが。

「大丈夫だよ、カルマ君。

殺せんせーは絶対助けられるから。」

「なんで、俺の名前……」

驚いた表情を見せる彼に安心してもらえるよう、笑顔で返した。

「知ってます。

カルマ君だけじゃないです。」

小さい時はお兄ちゃんやお姉ちゃん達にはお世話になったしね。

みんなのことはよく知ってる。

そのことに関しては、うまく誤魔化さなければ……

「みんなのことはちゃんと知ってます。

殺せんせーは、校舎に閉じ込められてから、みんな一人一人に当てた卒業アルバムを作っていたから。

ずっと傍らで、それを見ていました。」

それを聞いて、彼らは一斉に先生に視線を向けた。

私は凄いと思う。

きっとこんなに生徒のために尽くせる先生なんていない。

多分、殺せんせーだから……パパだからできるんだって。