パパは人間じゃない【暗殺教室】３ (ページ3)

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愚痴話ページ3

殺せんせーside

「休日出勤ですか。

さすがですねぇ。」

「そういう貴方も？」

椚ヶ丘学園理事長室。

ソファを促された私は腰を下ろすと、テーブルに、ドーナツの箱を置いた。

そこへ、理事長が歩いて来ると、彼は反対のソファに腰掛けた。

「で、今日はどうされたんですか、殺せんせー？」

「Aが、家を出て行きました。」

「えっ？」

「はあ……」

今日で何回目の溜息でしょうか。

私の脳裏には今も、Aが私が微笑みかけてくれている姿が浮かびます。

重症ですね……

「それは本当ですか？」

「はい、書き置きが残されていました。」

私はクシャクシャになってしまった、メモ紙を、浅野理事長に渡す。

彼はじっとそれを読んでいた。

「浅野理事長の所には、Aから連絡はありましたか？」

読み終わった彼は、私にメモ紙を返す。

「いいえ。

というより、最近はメールをしても、返事が返ってこないんですよ。

バレンタインのお礼に、彼女をデートに誘おうと思ったのですが。」

「なっ！？

ちゃっかり、うちの娘を誘惑しないです下さい！！

でも、返事を返さないとは……

浅野理事長のなのに。」

「Aはね、おっきくなったら、學峯お兄さんのお嫁さんになるんだ～！

絶対になるもん！」

毎日必ず一回は言っていたのに。

「なので、嫌われてしまったのかと思いまして。」

浅野理事長は苦笑いを浮かべていた。

「そんなことはないと思いますが……

だってAの携帯の待ち受け画面には浅野理事長とのツーショット写真になっているんですよ！！

どうして、パパとのツーショット写真じゃないんですか……」

思い出しただけも、滝のように涙が流れていく。

「えっと……そうなんですね。」

浅野理事長はどこからか、ティッシュの箱を用意すると、テーブルの上に置いた。

私はティッシュを手に取ると、涙と一緒に流れていた鼻水を拭き、また涙を拭く。

「だから、Aが浅野理事長を嫌いになることはないと思いますよ……」

「そうですか、まあそのうち返事は返ってきますかね。」

「ううっ、ずるいです……」

私の方がこんなにイケメンなのに←