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対決 ページ19

幻術だと認識しているのに、その私に幻術を仕掛けるAはやはりすごい。



ちょっとした些細な刺激を気付かれずに私に当てて認識をずらしているのだろう。



そもそも私自身の使う幻術は、相手が酷く混乱している時や心に隙のある時などが一番幻術にかけやすい。



だがそういった状態を作らなければ、ちょっと難しい場合もある。



だから、相手に悟られないよう、何かしらの刺激……恐れや恐怖、痛みや苦痛、違和感などを別の能力を使って、与えるのだ。




それをやってのける目の前の幼い私。




やっぱり、子供の成長は早いね。




なんか、親のような気分になる。






目の前のAは私に向けて自身の右手を向ける。



それが合図となり、私の元へと、木の根やツタが向かって来た。





けれど、私の方が年上だしね。




年季が違うの。






幻術をかけている時が一番油断する。





私は両手を空に向かって伸ばした。




念動力で空気をうごかし、瞬時に風を作る。




気づけば沢山の竜巻。



天にまで届きそうな竜巻。




無表情なAでも、さすがに目が点になっていた。





別にこの竜巻を相手に向かってぶつける必要なんかない。



ただ相手に一瞬の隙を与える代物になればいいだけの話。





私に向かったいた木の根やツタは、術者の戸惑いにより、動きを止めた。




未だ。





私は鉄コルクを飛ばす。



Aの体を取り囲んだ鉄コルクは、お互いに電気を走らせ、檻を作る。






「電撃!!」





私の一声に、檻を形作っていた電気は一気にAに向かっていった。







バチンッ!!





「つっあっ……」






ドサッ




気絶し倒れたAに、私は瞬間移動で、駆け寄ると、すぐさま抱き抱えた。





そして、その場を離脱する。





一瞬で、移動した私は、保健室にやって来た。




Aをベッドに寝かせると、私は彼女の額に手を置いた。






川島は、洗脳のスペシャリストだ。





奴の手口は大体分かっている。




実際に私も体験したわけだしね。






一一一一あの日を思い出す。




私が連れ去られた日を。

あの日の私→←変身



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沖田瑠美亜(プロフ) - 分かったですヽ(^o^)丿 (2017年7月17日 23時) (レス) id: e81d74531a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 沖田瑠美亜さん» またかわいい子を描いた時は教えて下さい。楽しみにしています。 (2017年7月17日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
沖田瑠美亜(プロフ) - はい!ありがとです(o・ω・o) (2017年7月17日 19時) (レス) id: e81d74531a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 沖田瑠美亜さん» おめでとうございます!!良かったですね。 (2017年7月17日 19時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
沖田瑠美亜(プロフ) - 壱さん» 1番でした!かけに勝ったぞー! (2017年7月17日 19時) (レス) id: e81d74531a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年6月3日 23時

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