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束の間の時間 ページ16

クロside




いつもは大体話しが合うのに。



たまに今みたいに全く話しが合わない時がある。



まあ、思念会話でお話しは出来るけど、それは隠したい。




思念会話は口を使わずダイレクトに相手に話し掛ける方法。



相手に念波を送りそれで会話する。




心の中で会話するみたいな感じ。





便利な能力だったりする。



会話を別の第三者に聞かれることはないし、上手く能力を使えば、複数人と同時に、意思疎通が出来るからだ。





私は、他にも以前紹介した遠隔透視能力など、色々な能力に目覚めている。




大半は小学生に上がってから目覚めたものばかり。



それまでに何度かその兆候はあったけど、その時はまだ能力が安定していなかったので、使うことは出来なかった。





私は、ゆっくりと歩くとソファに向かい、飛び乗った。



そして、体を丸める。






「クロ……

寝ちゃうんですね。


では、私もお昼ねとしましょうか。」



ソファの前にどこから持って来たのか分からない布団をパパは敷いていた。



そしてパパは毛布を被り、眠る。




私も目を閉じた。






______________________




_____________






眠っていた体を起こす。




私はそれまで使っていたソファから飛び降りた。





沢山の気配を感じる。




彼らが来る。





私はいつの間にか、起きて椅子に座っていて何か作業をしているパパの元へ向かった。







「ワンワンワン!」





「どうしたんですか、クロ?」





私は急いで窓に向かう。







「ワンワンワン!」






「窓ですか?」





「ウヮァン!」





「はっ!


外……」






どうやらパパも気付いたのだろう。






さすが、元死神と言うべきか。







「誰か、来ますね……」






パパは窓を開けると、外に出て行った。






私も勢いを付けて走り飛ぶと、窓から外に出た。





「沢山の気配……


それに何か音が聞こえますね。」







「くうん?」





「クロ、危ないですから校舎の中に居て下さい。」





私は首を振ると、ピタッとパパの体にくっついた。







「一緒に居てくれるんですね。

ありがとうございます。


でも、危なくなったら、校舎に戻るんですよ。」






「ワン!」






分かってるよ、パパ。


でも、私はずっとパパの側にいるからね。

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沖田瑠美亜(プロフ) - 分かったですヽ(^o^)丿 (2017年7月17日 23時) (レス) id: e81d74531a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 沖田瑠美亜さん» またかわいい子を描いた時は教えて下さい。楽しみにしています。 (2017年7月17日 23時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
沖田瑠美亜(プロフ) - はい!ありがとです(o・ω・o) (2017年7月17日 19時) (レス) id: e81d74531a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 沖田瑠美亜さん» おめでとうございます!!良かったですね。 (2017年7月17日 19時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
沖田瑠美亜(プロフ) - 壱さん» 1番でした!かけに勝ったぞー! (2017年7月17日 19時) (レス) id: e81d74531a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年6月3日 23時

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