【Fischer's】恋してもいいですか？【短編集】

愛してるよゲーム：マサイ ページ6

マサイと付き合って2年半


動画の編集とかで忙しいマサイは、ちょっとの時間を使って


私に会いにきてくれる。



今日はマサイの家にきている
っと行ってもイチャラブなんて出来ないけどね


マサイの編集を邪魔にしないよう

イヤホンをつけて、あまり声を出さないように気をつけながら観てる。

これぐらいのことしかできないからだけど……



最近は一週間前から投稿されていた〈愛してるよゲーム〉をYou tubeで毎日みるようになった。


観すぎてオープニングトーク全部覚えたのは
口が裂けても言えない話


いよいよ後攻のマサイの番

≫｢愛してるよ｣


この時に目をつぶると私に言ってるように聞こえるんだ。

こんなのマサイファンは全員やってるんだろうな



彼女なのに



すぐそこでマサイ編集してるのに



全部否定的になってしまいそう

……ダメだ



途中の動画を切ってホーム画面に戻した。



ふと、マサイがみたくなって振り返ると




『きやっ！』


目の前にどアップされたマサイの顔

目線の先はスマホ


『何で？いつから？』

思わずとっさにイヤホンを取った


｢んーと。編集が一通り終ってAって呼んだのに
全然気付かないなら、近づくとちょうど愛してるよゲーム観てて
どんなふうにみるのかな〜って思って観察してたら、
急にため息突き出すし『何で私が…』なんて可愛い独り言を
言うから、声をかけずにいて、今この状況。｣



いろいろビックリしたけど、今サラっと〈可愛い〉って言ったよね？


｢顔……真っ赤だよ？｣


どうしよう。どっから説明をしよう

『あの…これは…そn…』






｢……愛してるよ｣





『えっ…』


｢どうせ、観ながら否定的なこと考えてたでしょ。｣



図星だ。
図星過ぎて何も言えない。


｢図星か。可愛い。｣




『いや、可愛く…』






この先の言葉が言えなくなったのを理解するには

5秒かかった。




｢こっから少し編集落ち着くから…機嫌直して？｣


機嫌を悪くしてるつもりはなかったけど、それが顔に出てたんだろう


ｺｸﾘと頷く


｢おりこーさん｣





__そういって再び唇が重なりあった

ツンデレ：ダーマ→←禁断：ンダホ

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