【Fischer's】恋してもいいですか？【短編集】

前から……：ザカオ ページ18

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「…A………！危ない！！」




何がおきたのか全然理解ができないまま

意識を手放した


聞こえてた来きたのは友達の焦る声とクラクションの音だった









＿＿＿＿


目が覚めてから2日目


生活が180°変わった



ほとんどベットから動かない生活

一つの救いは友達が見送りに来てくれること



「ビックリしたんだよーー急にトラックがAにもう突進して来たんだからー」



まだ全然自由に体は動かせないけど、このまま順調に行けば時間はかかるけど
ちゃんと回復するらしい






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「Aさん順調に回復が進んでるね。もう車椅子で移動できるね」


目が覚めてから3週間後



ここの病院は庭みたいなところがある


だから友達や家族に車椅子を押して貰って行く

けど…
『たまには一人で行こっかなー…』







うわ……一人で車椅子乗るの大変だな



やっと乗れた

自分のペースで動く景色はすごく気持ち良かった




「あの……」





いい感じに風も吹いてるし、こういう時はジュース飲みたくなるな……




「えっと…すいません……」





あれっ…ヤバ…財布落とした……





「これ……落とされましたよ……」




『あっ！ありがとうございます！』


松葉杖(まつばづえ)の男の子が。同い年かな？


自分の財布かちゃんと確認して受けとる



「中身見てませんので……」


『うん。知ってる。だって中身500円しか入ってないもん』



えっという顔をしてからすぐにフニャっとした笑顔になる男の子





………今なんかドキッて…


ってか…逆光であまりよく顔が見えなかったけど、結構なイケメン




『あっ、自己紹介忘れてた！Aです。大学1年生です』



「えーとザカオです。大学2年です」


えっ先輩だったの

待って……ザカオさんって確かダンスで凄い人で大きな事故をしたって風の噂で聞いた気が……



「大きな事故をしたダサい先輩のザカオです」


なんか自分で言うとさらにカッコ悪いね〜って言いながら足元を見るザカオ先輩




『私もカッコ悪いです。大学だからって浮かれてトラックにはねられちゃったんです。初めての大学生活が〜』


『なんで！カッコ悪い同士仲良くしましょ！』



「結構強引な気がするけど……」





******


「ザカオ？上手くいったか？」



「モトキ〜話はかけたけど…なんかな……」




「一目惚れなんだろ？応援してるからな！」


実は結構前からAさんを知ってるザカオ君でした

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