実は猫をお風呂に入れたいらしい ページ2
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「ちょっと待ってて、猫ちゃんお風呂に入れてくるから」
───とある日、 日が落ちる頃。
私の家でごろごろしているオレンジ色の彼に横目に捉え、2匹の猫を抱えてそう発した。
て「わ、いいな、可愛い」
羨ましそうに見るてつやの言葉を聞けば、
「んんと、お風呂、入れる?」
と、僅かに微笑を浮かべて言った。
て「えっ、まじで?!」
そう言ったてつやは直ぐに腕とズボンを捲った。
いや、私よりやる気満々やん。()
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「ちょっとちょっと、これはあつすぎ。もうちょっと冷たくして」
て「はーい」
1匹は何とかお風呂に入れて、自然乾燥中。
そのもう片方の猫は、本当にお風呂が嫌いなようで何度も逃げ出す。
「……あ、また逃げた!」
抱えていた猫がするりと逃げ出し、凄い速度でリビングまで向かう。
て「何回目だよ笑」
「猫ちゃんまた捕まえてくるね」と言えば急いでリビングへむかって、隠れていた猫をまた捕まえる。
毎回この子のシャワーは大変で、どうにかならないか考えるけど何にも思い浮かばない。
「てつや〜、お待たせ、、!」
にゃー、と鳴く猫を苦しくない程度に抱き締めて、適当な温度のお湯を浴びせる。
て「あれ、あんま嫌がらんね」
「何でだろう、てつやだからかな?いやそれはないか」
て「いやその可能性を即否定すんな笑」
「それにしても可愛いなあ、美人さん」
撫でてやれば気持ち良さそうな顔をしてまたにゃーと鳴いた。以前よりはやく終わって、スリムになった猫はちょっと面白い。
「てっちゃん、ありがとう、助かった」
て「Aからのありがとうってめっちゃ久しぶりな気がする」
「煩いな、キャットフード食わすぞ」
て「本当素直じゃないなあ、猫みたい」
「猫みたいってやつだけは受け取っておくね」
そう言うのなら、2人笑った。
またオレンジ色の此奴に手伝って貰おう、多分きっと喜んでくれる筈。
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実は風邪を引いてしまったらしい→←実はスマホの使い方わからないらしい
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作者名:匿名てゃん | 作成日時:2019年6月22日 19時