救済6 ページ6
それから何日か経ったある日
勇利「ねぇ…
ポアロ僕そろそろ行かなきゃいけないんだ…
だから家で大人しくしていてくれるかい?」
あぁ…この人間もまた置いていくのか
わかりきってたことじゃないか
みんな僕を置いてくんだ…
また、1人っきりなんだね
勇利「今回は大きな大会なんだ…
きっと僕じゃダメだけど…
それでも頑張るよ!
だから、ポアロそろそろ僕に心を開いてほしい
ポアロが応援してくれたら僕頑張れる気がするんだ!
じゃ、行ってきます」
落ち込んでいたら人間は寂しそうな顔をして家を出てった…
大会?
人間は一体なんの種目の選手なんだろう
僕はそれだけを考えていた
今回の人間は足に靴擦れという傷がついていた
しかも、多くの傷が
ここから予想するに今回の人間はスケート?という種目をしているのだと推測できた
居間の隅っこで寝ていると…
寛子「あ!勇利の滑るばんが来たね!
お父さん早く早く!」
利也「今行くから待っとってな〜」
寛子「時間は待ってくれないわよ!(ピッ」
TVというものがついた
僕は珍しく見ることにした…
寝ている振りをしてね
アナウンサー「日本の勝生勇利選手果たしても金メダル獲得ならず!!!!」
寛子「アッチャーこれはいけんね…」
利也「勇利が帰ってくるまでにカツ丼作って励ましてやんね…次こそできるばい」
寛子「そうねぇ」
バタバタ
僕はこの映像を見て思った
この人間になら心を許してやろう
隣でずっと支えてやりたい…
こんなにも一生懸命で努力型で僕を大事にしてくれる…理想の飼い主が今…
見つかった気がする
帰ってきたら撫でさせてやろう
抱き締めさせてあげよう
泣いていたらその涙を拭いてあげよう…
この人の…
いや…勇利のパートナーになってあげる
僕は勇利に冷たくしてたけど…
こんな僕でも
勇利は受け入れてくれるかな?
早く帰ってこないかな…
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作者名:狸 | 作成日時:2017年3月3日 18時