救済1 ページ1
ある日
毎日ぼくに暴力を加えていたご主人様は僕を呼んだ…
ご主人「…ポアロ…散歩だ来い…」
僕は散歩だと聞いて飛び跳ねた
ポアロ「わんわんお!(やった!やった!ご主人様!今日はどこに行くの?)」
僕は嬉しくて尻尾も振った
ご主人様「…」
ご主人様は何も言わずにリードを引っ張り外に僕を連れ出した…
ザクッザクッ
何キロか歩いて土が山盛りになってるところに僕を連れてきた
ポアロ「わんわん!(ご主人様今日はここで何するの?)」
ご主人「ザクッザクッ」
僕のことを無視してご主人様は穴を掘っていた
そして掘り終わったのか僕のリードを持って
僕を穴の中に入れた…
リードを木の棒に括りつけて…
動かないようにいっぱい石の詰まった袋を繋いで…
そしてご主人様は
僕の顔だけを残してすべて埋めた…
ポアロ「ワン!!ワン!!!ワオーン!!!!
(ご主人様!どこ行くの!!!僕を置いてかないで!!)」
ご主人様は見向きもせずに去ってった…
ポアロ「わん…わん…(ポロ」
僕の目から涙が出た…
ご主人様はなんで僕を置いてったのだろう
でも、きっとご主人様は迎えに来てくれる!
暗い考えと希望の考えが僕の頭を埋め尽くす
埋められてから何日もたった
ついに僕の体力がなくなってきていた…
犬「…ワンワンワン!!!!(おい!!おい!大丈夫か!待ってろ今助ける!!!)」
違う犬が僕のことを見つけたみたい…
犬はすぐに離れてご主人様を連れてきたみたい
そのご主人様も一緒に僕を掘り起こしてくれるみたいだった…
でも…
もうダメみたい…
そこで僕の意識は途切れた…
これが死ぬってことか…
僕は…人間が怖いよ…
生まれ変わっても
人間とは生きたくない…
深い闇が僕を包んだ…
心地いいな
その日僕は確かに死んだ
はずだった
これから先は人間不信の僕と優しい僕の新しい飼い主との「家族」の物語
さぁ、皆さんお手を拝借
喜劇で悲しいそんな物語はいかが?
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作者名:狸 | 作成日時:2017年3月3日 18時