きみの魔法 III (ページ21)

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｢もう気にしてないよ？

もちろん取り返しのつかない事なのかもしれないけど、それが無かったら...今はないかなって

だから、おかしいかもしれないけど感謝してる｣

廉｢許してもらおうとか思ってない...

ほんまに...ごめん｣

｢もー永瀬くん、家族なんだからさ！｣

廉｢分かった...っあ、ならさ永瀬くんってやめようや｣

廉｢だって変やろ？｣

｢じゃあ...廉？｣

廉｢それがええ！｣

じゃあな！と勢いよく手を振りながらどこかへ走って行った

直ぐには受け入れられないことだって沢山あるけど

一から、って考えたら

生まれたての私からはじめようって気持ちになる

生まれたばかりの赤ん坊がはじめての世界を見る時ってこんな感じなんだろうか

.

帰り道

この時がいよいよやって来た

隆｢じゃな！｣

愛｢また明日〜｣

紫｢おう！｣

｢バイバイ｣

｢なんか生まれ変わったみたいな一日やった｣

紫｢生まれたてみたいな？｣

｢まあそんな感じかな｣

こっちが意識し過ぎなのか上手く会話が続かないし

隣を見れば綺麗なあの横顔

なんでこんなにもかっこいいのって見惚れてしまう