きみの魔法 III (ページ16)

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紫｢俺...ですか？｣

母｢そう、お家が一番近くて本当によく遊んでたからね...もう泣いて泣いて、しょーくんとバイバイ嫌だーって笑

帰りが遅いお父さんに任せるのはとても不安だったけど、平野さんとこがちゃんと大事に見守りますって言ってくださって

でも結局私と離れるのも嫌だったみたいで、どうしようもないから私は死んでもう会えないことにしたのよ

"お母さんは遠くの空から見守ってるよ

だから泣いていないで毎日笑顔で生きていきなさい"

なんて小さな幼い子になんて酷いことしたんだろ...｣

私がそんなことを...

｢お母さん...｣

紫｢俺もお母さんは亡くなったって思ってました｣

｢でもね、紫耀くん、、あなたには本当に感謝してる...

ううん、感謝と言えば聞こえが良くなっちゃうけどどちらかと言えば申し訳なく思ってる

きっと色々と苦労させてしまったでしょう？｣

紫｢そんな！逆に俺はそれが生きがいってかそのために頑張ろうっていうか...

とにかく由季を守ろうと俺は必死で苦労なんて...｣

全力で首を振りながら否定する姿を見て

母｢ふふっ...ありがとう

私にとってこの十年間、後悔ばかりの毎日だった

どうしてあの時早まってしまったのか、家族がバラバラになるなんて子供達からしたら辛いことだらけなことくらい分かるはずだった、あの子は今どうしてるんだろうって毎日後悔した

でも...由季は立派に成長してくれて｣

.

"だからこれから..."

とお母さんが話を切り出した時

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

家のインターホンが鳴った