act.1 ページ2
『クビ......ですか?』
「......上がね、人件費削減するって、それでAちゃんならきちんと短大を出ているし、他のところでも雇ってくれるだろう、って」
私達だってこんなことしたくないのよと言う園長さん。
クビ、仕事を辞める......?
『待ってください! 私......!』
「ごめんなさい。 今月で退職になるから手続きお願いね......」
『う、嘘でしょ』
クビとなると住む場所を改めなければいけない。
ここは都会で、家賃がやたらと高いのだ。
『誰かとシェアハウスか、田舎に帰るか......』
夜道を歩きながら必死に考える。
駅に着いたのはいいものの、帰る気にもなれず近くの公園によることにした。
『急じゃない? 私頑張ってたじゃん』
私じゃなくてもいいじゃん。
あー、だめだ、考えることが黒くて嫌になる。
『やだなぁー、どこで働こう、あーやだなー』
涙が溢れる。
どうすればいいの? ほかの所ってどこなの、わからない。もう何も考えたくない。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←私のポートレイト
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:卯仁 | 作成日時:2017年3月23日 19時