エゴイストの妹ちゃん【ブルーロック】

じゅーきゅー！ ページ19

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No side






『 よいちーーーーー!! 』








そう言って潔 世一に抱きついたのは双子の妹の潔 A

否、抱きついたと言ったが飛び込んだの方が正しい






＿＿＿＿＿＿＿


「 へぇ… 」


『 世一が呼んでる(気がする)ので行ってきます 』


「 えっAちゃん!? 」



『 掃除以外は終わってて後は隙間時間でやりまーす! 』


＿＿＿＿＿＿＿






Aは試合が終わった途端モニタールームを飛び出してチームZの元へ向かっていた









「 そうだ A今日夜早めに戻って来れるか? 」



『 んー気合いでなんとか! 』




「 A〜! 俺ら勝ったよ!! 」









チームZの面々は初勝利によって少々浮ついているようだ

兄の誘いには断れないAは残っている仕事を過去最速で終わらせた
彼女の姿を見た者は時々残像が見えたと言う










『 あ、みんな紙コップ使うかな 』


「 A 」




『 世一だ おいで 』

「 ん 」








前提としてだが潔世一は双子の妹が大好きである

生まれてからずっと一緒に育ってきた為、言葉はなくとも通じているのがよく見る光景だ



今は世一がAにバックハグをしている状態で初見の選手たちは驚いている









『 (飲み物紙コップで)いい? 』


「 いいよ 」



『 (ご飯は)どんくらい? 』


「 いつも通り 」








潔 Aも同じく双子の兄が大好きである

喜怒哀楽の全てを共有してきた2人はかなり距離が近い
距離感で言えばまさに恋人さながら


世一は幼い頃からAに甘えることが多くその姿に兄としてのプライドも威厳もない

もっともAが故意的に甘やかし続けただけだが







「 え〜なになに 潔たちっていつもそんな感じなの? 」




「 おう


つーかこれくらい普通じゃね? 」


『 私たちにとっては普通かなぁ 』






とはいえ思春期真っ只中の男子が集まるブルーロック内でこの光景は目立っている

当の本人たちはとくに気にせずご飯の準備を始めた

それに加え


「 (いつもなら撫でてくれるのになぁ) 」

『 (撫でてほしそうな世一可愛いなぁ) 』


と、まで考えている








「 ずるい俺もま〜ぜてっ!! 」


「 おい蜂楽! Aが潰れるだろ! 」

『 試合後なのに元気だね〜 』





「 お前らうるせぇ!! さっさと部屋行くぞ! 」





上から蜂楽、世一、A

そしてAにツッコミ要員と思われている雷市


食堂を出るまでかなりチームZは目立っていた



















「 俺も妹とは仲良い方だと思ってたけどあの双子見てたら感覚バグるな 」

「 あの2人が異常なだけだと思う…」




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