エゴイストの妹ちゃん【ブルーロック】

に！ ページ2

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全国がかかった決勝で負けたあの日

久しぶりに双子の片割れの涙を見た









「 世っちゃんとAちゃん宛てにお手紙きてたよ


日本フットボール連合ってとこから! 」









たった一通の手紙で私たちの人生が大きく変わることをこの時はまだ知らなかった









「 これ…詳しいことわかんないけどAも行くよな 」




『 そうだねせっかくだから! 』







もはやYES以外の返事は言わせないと言わんばかりの圧に笑う

これで呼ばれたのが私だけだったら躊躇いなく断ってたけど世一が居るなら話は別









「 あれ、場所は一緒なのに日にち違うんだな 」


『 ほんとだぁ マネージャーは選手より先にやる事とか説明されんじゃない? 』




「 うーーん…

絶対に知らない人と話したり着いて行っちゃダメだぞ 」




『 そこまで子供じゃないよー 』











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そんなこと言ってたなぁと呑気に考えている今日この頃

拝啓 双子の兄へ


一番着いて行っちゃダメそうな方が私の目の前でカップ焼きそばを啜っています










「 ……ってなわけで説明は以上 なんか質問ある? 」




『 単純に疑問なんですけど何で私をマネージャーに? 』






「 お前のその状況判断力と管理能力を評価した…というのは建前で




説明の通りここは世界一のストライカー(エゴイスト)を創る場所

人間のエゴとエゴがぶつかった時どんな化学反応が生まれるのか俺は見たい 」





『 エゴだとか何だとか知りませんけど私は世一が失格にでもなったらもうこの計画に参加する理由はありませんよ? 』








私の夢は世一の夢

ここで敗れたらサッカー人生の終わり希望なんか残されない










「 …何だお前の夢は、エゴはその程度なのか? 」







『 大体マネージャーにエゴもクソもないでしょう

支える立場の人間まで利己的ではチームが崩壊するのがオチです 』








私はマネージャーという立場上、他の選手との交流も大切にしているし誰にでも平等に接する

でもそれはあくまで片割れが居たから








「 ぐだぐだうるさいなぁ

そもそも他人のエゴに呑み込まれて終わるような半端なやつはここに要らない 」






『 ……あはは イカれてる!! 』






「 イカれてなんぼだ


さぁ来い雑用(マネージャー) 」






『 もちろん! よろしくお願いします! 』







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