愛とは【呪術廻戦】

再来 先輩からの洗礼 ページ29

.


＿二年進級直後








ひたすらに意味を求めて気づけば学年が一つ上がっていた
もう高専に来て一年経ったんだ早いな










「 おーい二年達!! 五条センパイが来たぞー 」



「 ……はあ 」



『 何かあった? 』








ガラッと去年と変わらず先輩3人揃って教室に乗り込んでくる
いつでもブレないなこの人たちは
こういうノリに救われてるのは本当のところ







「 後輩んとこ行くぞ! 」


「 後輩! いるんですか!? 」



「 今年は1人入学したみたいだよ 」


「 毎年やるんですかこれ… 」








どうやら入学した一年生に挨拶しに行くのを誘いに来たらしい
ノリノリの悟くんに対して硝子ちゃんと夏油さんは呆れ気味だ
まあ私達もやられた身だけどいきなり先輩が教室に来る恐怖よ







『 会うのは良いけど程々にね 』


「 お、Aまで乗り気なの珍しいじゃん 」


『 数少ない後輩だから! 仲良くしたい 』








.








「 喜べ一年 五条悟様が来てやったぞ! 」




「 ひ、ひぃっ!!? 」










『 どうしようなんか見たことある 』


「 奇遇ですね僕もです 」


「 五条さん変わらないね! 」








何となく聞き覚えのある言葉に苦笑いをこぼす
硝子ちゃんは面白そうに見ないの








「 おまえ! 名前は? 俺が先に名乗ってやったんだから答えろ 」


『 ごめんね 悟くんは無視していいよ


私は禪院A、よろしくね 』









私が名乗ったのを合図に皆も軽く自己紹介をした
記念すべき1人目の後輩はメガネで地味目の子

名前は伊地知潔高くん
早速だる絡みされて困っている








「 五条〜 しつこい男は嫌われるぞ 」



『 嫌われるよ〜 』





「 オマエら2人揃ってなんだよ!! 」







悟くんを弄る私達と伊地知くんと話している雄くん達を夏油さんは微笑ましそうに見ている
お父さんか…?







『 先輩だけど気にせず仲良くしてね 』



「 ヒィッ!? 頑張ります! 」



『 あれ私も怖がられてる? 』






聞けば御三家＝怖いイメージらしい
あながち間違ってはないけど

間違ってはないけど!!







「 まあ数少ない高専生同士頑張ろうぜ 」







言うだけ言って帰ろうとしてる悟くんは一年前と変わってない
相変わらず嵐みたいだなあ

イメージ払拭しないとね










何だかんだ卒業後も付き合いが続き伊地知くんが悟くんに振り回される未来が来るのはもう少し先の話



.

お知らせ→←あったかもしれない世界 参

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す