あったかもしれない世界 壱 ページ26
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「 …すー……すぅ 」
自分以外居ないはずの部屋で寝息が聞こえ起き上がって見れば小さな3人が私にくっ付いて眠っていた
寝る時は確かに1人だったんだけどな
まだまだ小さくて子供体温の子達に囲まれたら再び眠気が襲ってくる
起こすわけにもいかないしもう少し寝ようか
「 ……… 」
『 兄さんは怖いからやめて 』
やけに視線を感じると思ったら枕元に兄の1人である甚爾兄さんがしゃがんでいた
普通にホラーだからやめてほしい
「 …起きねえのかよ 」
『 もう少し寝たい 』
「 ガキ共避けろ 俺も寝る 」
『 またそんな乱暴な… 』
1人用の布団でさらに小さいとはいえ子供3人と筋肉質な兄を入れてしまったら明らかに幅が足りない
そもそも当たり前かのように布団に入ってこないの
ヒョイと恵を持ち上げたせいで起きてしまった
「 んー……はなせ 」
「 オマエそっちいけ 」
「 おやじが出てけ 」
まるで自分の寝床かのような言い合いしてるけどそこの親子、私の布団なのお忘れなく
『 恵、こっち寄って良いよ兄さん少しは入れるでしょ 』
「 いやおやじが出てけばいい 」
何故か頑なに近づいてこない恵
隣の真希と真依を見てもピッタリくっ付く2人に対して距離をとられているように感じる
「 ほらAも言ってる事だし寄れ寄れ 」
何か企んでるのか薄く笑いながら恵を挟んで横に寝転んで来た
「 狭い… 」
『 ごめんね 今度大きめの布団買おっか 』
「 恵ぃ顔赤いぞ? 」
「 …だまれクソおやじ 」
『 2人とも大人しく寝ないと追い出すよ 』
「「 はい 」」
言い合っていても睡魔には勝てなかったのかすぐに恵は眠った
兄さんはこちらをガン見している
うん、そんなに見られたら寝れないよね
『 何かあった? 』
「 いや、ホントにソックリだなって 」
『 禪院家皆似たような顔だもんね 』
「 決めた 今日はもう動かねぇ 」
『 それいつもと変わらないよ 』
朝だっていうのに動かない宣言をする兄さんに呆れたけどたまにはそんな日も良いかなって考えてしまう私は甘いのだろう
軽口叩けば軽めに頭をグリグリされた
それすら心地よく段々と眠たくなってきた私はなすがまま目を閉じた
「 いつまで寝てるつもりや!! 」
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海(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして。そうですね、本作品はオチ未定で進んでいるので今のところ誰にしようとは考えていません。ただ、貴重なご意見として今後の展開に繁栄させていければと思います! (2022年7月27日 22時) (レス) id: 4e280ef606 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年7月3日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆ な 、さん» 初めまして。前作に引き続き読んで頂けて嬉しいです!中々推しが被ることが無いので同担さんがいてニコニコです!!頑張らせていただきますね。 (2022年5月8日 21時) (レス) id: 4e280ef606 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な 、 - 初めまして!前作から読ませていただいています。わたしも灰原推しなので、絡みが多くてとても嬉しいです!更新楽しみにしています、無理のない範囲で頑張ってください! (2022年5月8日 8時) (レス) id: 1db18cce8e (このIDを非表示/違反報告)
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