玉折 参-壱 ページ14
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「 …は? 」
「 何度も言わせるな
傑が集落の人間を皆殺しにし行方をくらませた 」
夏油さんと話をして一ヶ月後
彼が任務先の村の住民達を殺したと聞かされた
なんであの時無理やりにでも本心を聞き出さなかったのか
どこに行ってしまったのか今ではわからない
混乱?してるにきまってる
「 聞こえてますよ だから「は?」つったんだ 」
「 …傑の実家は既にもぬけの殻だった
ただ血痕と残穢から恐らく両親も手にかけている 」
『 夏油さんは…あの人は絶対そんなことしません 』
「 んなわけねぇだろ!! 」
私が否定したのと悟くんが声を張り上げたのはほぼ同時だった
「 悟、A
俺も…何が何だか分からんのだ 」
「 ___っ!! 」
普段の夏油さんがそんなことする訳ない
でも、
もし皆殺しを決意するキッカケが任務先にあったなら
止めないといけない私が止めるって言ったんだ
『 悟くん一旦落ち着こう
夏油さんはきっとそう遠くには行ってないから… 』
「 落ち着いてられるか!!こうしてる間にも傑はまた非術師を殺すかもしれねぇんだぞ!! 」
無理もない悟くんにとって夏油さんは親友なんだ
いても立ってもいられない気持ちだろう
実際目が血走っている
私の肩を掴む手に力が込められていくのがわかった
「 逆にお前は平気なのかよ!何でそんなに冷静でいられる!?
今すぐにでも傑を見つけださなきゃならねぇんだ!! 」
『 …傑傑うるさい!!冷静なわけないでしょ!! 』
歪められた綺麗な顔を両手で掴んで目を合わせる
『 平気だって?私はそこまでできた人間じゃない
それにそんな状態で見つけたとしてどうするの感情に任せて行動して何かいい事でもあるの? 』
「 ………何もねぇよ
でも見つかり次第俺は傑に会いに行く 」
『 うん 私にそれを止める権利はないから 』
「 肩、強く掴みすぎた大丈夫か? 」
『 大丈夫だよ
無理しないで…とは言わないけどしすぎない様にね 』
「 ごめんな 」
きっとこれから探しに行くんだろう
私なんかよりも何倍も大人じゃないか
1人になった途端しゃがみ込むことしかできなくて
我ながら呆れてため息が出る
なんだ私は結局何もできていないじゃない
一度犯した罪は消えることは無い
人の命を奪ったんだそれ相応の処罰を下される
納得できていない自分がいる事に嫌気がさす
__プルルル
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海(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして。そうですね、本作品はオチ未定で進んでいるので今のところ誰にしようとは考えていません。ただ、貴重なご意見として今後の展開に繁栄させていければと思います! (2022年7月27日 22時) (レス) id: 4e280ef606 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年7月3日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆ な 、さん» 初めまして。前作に引き続き読んで頂けて嬉しいです!中々推しが被ることが無いので同担さんがいてニコニコです!!頑張らせていただきますね。 (2022年5月8日 21時) (レス) id: 4e280ef606 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な 、 - 初めまして!前作から読ませていただいています。わたしも灰原推しなので、絡みが多くてとても嬉しいです!更新楽しみにしています、無理のない範囲で頑張ってください! (2022年5月8日 8時) (レス) id: 1db18cce8e (このIDを非表示/違反報告)
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