女王様の側に咲く花は

Sunflower 4 ページ10

おーおー、後ろで仙城が滅茶苦茶こっちを睨みつけているわ。妃凪は気づいているのか、一瞬だけ彼女の方を見て笑っている。



嫉妬丸だしねｗ そう思い、私もフッと鼻で笑ってやると、自習を再開した。



*



放課後になり、私は妃凪と共に帰路についていた。



さて。新しい標的さんが出てきてくれた事だし、これから楽しくなりそうだね。



そのせいか、隣にいる妃凪は随分とご機嫌そうだ。あいつの末路でも想像しているのかな。



私は彼女の思い描いているそれを、実現できるようにしなくちゃいけないな。



そう思っていると、妃凪が不意に口を開いた。



「ねぇ、向日葵。明日からどう展開していくか…彼女がどう動いていくのか…すごく楽しみだよね。」



!確かにね。まぁどう動こうが、どれだけ足掻こうが、無駄なんだけれども。



「そうだな。」



「だよね〜?向日葵もそう思うでしょ? あいつの絶望した顔…早く見たいなぁ…!!」



恍惚とした表情を浮かべながら、彼女はそう言った。

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