女王様の側に咲く花は

Sunflower 20 ページ42

…ん?何だろう、「Sunflower 19」の中で、私…何かを間違えた様な気がするんだが、気のせいか?



まぁいいか。って、おうおう。早くもオダマキの奴、顔を青ざめさせてるよ。



同じ小学校の子が、お前が私にやった事を忘れてるはずがないだろう? 何年も前の事とはいえさぁ。



それに、同じ小学校じゃない子にも過去の出来事を知られたようだな。ま、噂が伝染し始めてるからな。それも当然か。



さぁ、苧環結衣凪。信頼を得る事すら難しいこの状況。……お前はどう覆す?



*



〜授業中〜



「この式をこう展開するの?あっ、解った。こうしたら…この答えに…??」



「そうそう。解ってきてるわね。向日葵。」



数学の時間なう。妃凪に教えて貰っていたのだが、なんか苧環の視線が痛いなぁ…ww



物凄い睨み付けてるのだろう。その事に関して私達は何も言わないが、そんな事したら尚更信頼されなくなるって事、解ってるのか?



「((ﾋｿﾋｿ ねぇ、苧環さん…香月さん達の事睨み付けてるよ…。」



「((ﾋｿﾋｿ ホントだ。うっわぁ…。」



近くにいたモブ子達がひそひそ話でそう言っているのが聞こえてきた。モブ子達に睨み付けてるの、ばれてるけど。



私は少しだけ泣きそうな顔を作り出すと、妃凪に教えてくれて有難うと言い、前を向いた。

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