Sunflower 7 ページ16
放課後
屋上に辿り着くと、仙城はまだ来ていなかった。どうやら、私が先に来たようだ。呼び出した本人が遅刻って、どういう事だよ。
まぁいいや、待つか…。すぐ来るだろうし…。
・
「待たせたわね。」
その言葉と同時にやって来た仙城。
ええ、待ちましたとも。内心でそう吐き捨てると、私は黙って彼女を見つめる。
ホントに愛想ないな、私。そんな私の様子を見て、仙城はイラついたのかまた舌打ちをする。
そして眉間に皺を寄せ、ゆっくりと口を開いた。
「ここに呼び出した理由……大体解ってるわよね?」
そうね。大体は解ってるわね。私はそう思い、頷く。
「ふふ、察しが良いじゃない。褒めてあげる。……で、用件はたった一つ。
あんた、あの女を傷つけなさい。手段は問わないわ。身体的でも精神的でも良いわ。
言う事聞かなかったら…どうなるか、解ってるわよね?」
下劣な笑みを浮かべながらそう言い終えた仙城。なんかもう勝ち誇った顔してるな。
私は怯えた演技をすると、忽ち首を縦に振る。ホントは怖くも何ともないけどね。
仙城はそんな私の様子を見た後、じゃあねーと言って去っていた。
……私はあいつの姿が見えなくなった後、携帯のボイスメモの録音を止めた。
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理依(プロフ) - 麗扇姫(聖ヶ丘哀)さん» 有難うございます。頑張ります (2017年12月24日 19時) (レス) id: d9ecc92ceb (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 麗扇姫(聖ヶ丘哀)さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。頑張りますね!! (2017年12月24日 15時) (レス) id: 9fa2d505ad (このIDを非表示/違反報告)
麗扇姫(聖ヶ丘哀)(プロフ) - 読むごとにお話に引き込まれて行くようです(*´▽`*)悪女主…いいですね!これからも無理のない範囲で頑張って下さい!(^^)! (2017年12月24日 14時) (レス) id: 2f2ea1e042 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛&ニア x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年8月13日 21時