【刀剣乱舞】事故ったら幼馴染みと山にいました【成り代わり】

第四十話 ページ41

✼猫屋敷 彩


演練での誘拐紛いの事件から数日

何事もなく毎日は過ぎていった

そんなある日

「あ、鳴狐見つけたー!」

『……?』

声の主は乱藤四郎だった

『どうしたの……?』

「ちょっと来て来て!」

乱は私の服の袖を掴み、引っ張っていく

見た目は女の子みたいだけど

やっぱり男の子だなぁ、と改めて感じた

「着いた。はい、入って!」

『え、っ……!?』

部屋に入ってみると

たくさんの洋服が並んでいた

もしかして私の私服より数が多いかもしれない……!!

『……この、洋服は?』

「これはね、僕が誉を取ったときに主さんに頼んで買って貰ってるんだ!」

乱は嬉しそうに答える

……此所は誉を取った場合は何かを貰えるシステムなのかな?

まあ、そんな事はどうでも良いかな

「でもね、買って貰ったのは良いんだけど…」

『良いんだけど…?』

「数が多過ぎてまだ全部着れてないんだ。だからさ、鳴狐も一緒に着てよ!」

話は私を残して進み

とりあえず服の試着をし始めた

それにしても…色んな種類の服を買い集めてるんだなぁ

私は目の前に見えた白いワンピースに手を掛けた

「鳴狐ー!! 着れたー?」

『う、ん……着れた』

着なれない服のせいか緊張する

「可愛い! あ、髪も結った方が良いかも。他の皆にも手伝ってもらおっと!」

『え、え……っ』

私が声を掛ける暇もなく乱は部屋を飛び出していった

数分後には短刀達が到着

今度は皆で髪を結う作業に入っていった

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