【刀剣乱舞】事故ったら幼馴染みと山にいました【成り代わり】

第三十三話 ページ34

＊栗源 琉華


鳴狐が居ない事に気付き、鳴狐の捜索をする私達

ああ、もう。どうしてこうもことごとくフラグは回収されるの?!

しかも鳴狐…彩は人見知りで、主や本丸の刀剣男士以外に対して若干恐怖を抱いてるのに!!!!!!!!


｢ひ、膝丸様っ｣

｢お供！鳴狐はっ!?｣


手分けして探しているとお供に声を掛けられそちらを向き、慌てて尋ねるとお供は泣きそうな表情をした

嫌な予感がして、ひとまず先に鳴狐の居場所を聞き出した後近くにいた三日月に主達の元へ行き鳴狐の居場所を知らせてもらう

三日月が主達の元へ向かうのを見送ったあと私はお供を抱き上げると優しく撫でた


｢お供、何があった？｣

｢な、鳴狐は預かった。返して欲しければ二振りだけで僕の元へ来い…と
そう伝えろと言われて…私は…私はっ｣

｢お供は悪くないんだ。泣かないでくれ
…ふむ…三日月を主達の元へ行かせたのは正解だったようだな｣


ボロボロと涙を零すお供を撫でながらそう呟く

兄者が近くにいれば、兄者と一緒に行きたかったんだがな…二振りとは言っているがその二振りがどの刀剣かの指定はなかった

屁理屈にはなるかもしれないが、それならば相手の命令を無視した事にならないからな


｢……お供、私は鳴狐の元へ先に行く。主達の元へ向かってくれ｣


お供を下ろした後、私はすぐさま指定された場所へ向かった

本当なら兄者達を待って、それから行動したいがそれじゃあ鳴狐の身の安全がわからない

ならば私が先に行き、少しでも時間稼ぎをした方がいいだろう

私はお供の制止をスルーしてこんな胸糞の悪い命令をしてきた奴の元へ走った

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