【刀剣乱舞】事故ったら幼馴染みと山にいました【成り代わり】

第二十六話 ページ27

＊栗源 琉華


｢…ん…おや、これは膝丸が作ったのか？｣

｢！…よく分かったな｣

｢…あ…ホントだ｣


ご飯を食べている時に三日月がふと声を上げる。私がそれに応えるのを見て鳴狐も三日月が示した料理を口にするとそう呟いた

あ、因みに私は兄者と伽羅ちゃんの間に挟まれてて三日月は今剣と鶴丸の間に居るぞ

鳴狐はもちろんながら粟田口達と一緒だ


｢…これをお前が作ったのか？｣

｢む…なんだその目は。私は料理だけじゃなく掃除に洗濯、それから裁縫も得意だぞ｣


訝しげに見てくる伽羅ちゃんに少しムスッとしながらもそう応える

華夜と彩に頼まれて推しキャラストラップ作ったりしたことあるし、共働きの両親の為に掃除とかも頑張ってたんだからね！私!!!!

桂剥きも出来るし、カロリー計算やらなんやらしてレシピ作って料理するのも出来るんだからな？！


｢膝丸ちゃんの手際の良さには僕らも驚いたよ…ね、歌仙君｣

｢そうだね。彼女に手伝ってもらったおかげで早くに準備が終わったし…とても助かったよ｣


私の言葉を聞いて本当なのかと、今日の厨当番であるみっただとミヤビーヌに視線を向ける男士達

なんでそんな疑われんといけんのよ。私事実しか言わないもん。…いや、多少嘘はつくけどこんな時に嘘ついてどーすんのって話じゃん？

みっただとミヤビーヌの言葉を聞いて事実なのだと実感した男士達と審神者からの視線を受け私は少し視線を逸らした

いや、だって注目されるの慣れない


｢ありゃ、裁縫だけじゃなく料理とかも得意だったんだねぇ…流石僕の妹だ｣

｢わっ…あ、兄者っ｣

｢昨日僕の内番着の解れを直してくれてたよね。ありがとう｣

｢そ、そんな…当たり前の事をしたまでだ｣


兄者に優しく頭を撫でられ思わず頬が緩む

そんな私を見て数人の刀剣男士は私の事をチョロくないか？;;と思っていた事を私は知らない

第二十七話→←第二十五話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す