宇宙一の【stxxx】 (ページ7)

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「ねぇ、私とお友達になって！」

莉犬「え？」

次の昼休み

急にAが立ち上がったと思えば突然の爆弾発言が投下されたのだ

莉犬「えぇぇぇ！？」

「ふふっ」

Aは何も言わずニコニコと笑うだけだった

まるで「はい」というまでやめませんよとでも言いたげな顔

周りのクラスメイトたちが唖然とした顔で俺を見る

もちろん俺は断ることはない、しかしすぐ受け入れることもなく

莉犬「いいの！？」

「え？」

莉犬「俺Aのファンだよ？めちゃくちゃ追いかけしてるタイプの…」

念の為確認をとってみる
驚いた顔をしていたAはすぐいつもの笑顔に戻り、

「もちろん！私のこと好きでいてくれてる人と仲良くしたい」

と、快く受け入れてくれた

叫びたい気持ちを抑えてその代わりよっしゃ！！とガッツポーズを取る

「そういえば名前聞いてなかったな。お名前は？」

莉犬「赤石莉緒！でもみんなからは莉犬って呼ばれてる！」

「莉犬…」

へ、変かな…
昔からるぅとくんたちから呼ばれてたあだ名だったから言ってみたんだけど…

「莉犬くん！可愛い！」

莉犬「はぅ…！」

推しからの可愛いは破壊力えぐすぎる…
俺もう死ぬかも…

「これからよろしくね！莉犬くん！」

莉犬「え！？あ、うん！」

差し伸ばされた手に俺は恐る恐る握り返した

握手以外でAの手を握るのは初めてだ。ってかいいのかな…

莉犬「…」

チラッとクラスを見渡す
もちろん気に食わない奴もいれば唖然としてる人もいる

そりゃそうだ、俺だってただのファンなのにこんな…こんなファンサみたいなことしてもらっちゃって…

みんな、ごめん…