振り向いてくれない彼女【霧隠ラント】

好き？友達？ ページ36

A side




「ラントくん！」

ラント「待ってたぞ」





数日経過したある日の昼休み

私とラントくんはいつも通り一緒にご飯を食べていた
彼にお弁当を作ることも当たり前にな李、最近は自分から喜んで作るようになった







そして、今日はラントくんにお願いがある






「ねぇ、ラントくん」

ラント「なんだ」






ラントくんは動かしていた手を止め、私の方にしっかりと目を合わせてくれる






「今日の放課後、空いてたらカフェ行かない？」








少し声を小さくしていう

友達にお願いするだけの簡単なことなのに、なぜか緊張してしまう
最近このようなことが多くなってきた


ラントくんといる時だけ、ドキドキしてしまう








ラント「…私でいいのか？」







恐る恐るラントくんの顔を見ると
彼は目を見開き、子供みたいに目を輝かせていた






「う、うん！」








もちろん、私から誘ったのですぐに承諾した







ラント「い、いいだろう」

「ありがとう！」










少し照れ臭そうにラントくんは口を拭った

あまりカフェとか行ったことないのかな。あの目の輝かせ方は明らかに行ったこと無い感じだったし

まぁラントくん忙しいから時間が無いんだろうね








誘って良かった

楽しみだなぁ

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