振り向いてくれない彼女【霧隠ラント】

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チアキ side





放課後

クラブ活動が終わり僕は寮に戻っていた
次の新曲のためにお気に入りのギターを手に何かないかと色々弾いていた





少し休憩しようと窓から外を眺めた



僕の部屋からは丁度寮の出入口がみえる場所にある
外の建物をよく見れるから僕は好きだ








チアキ「…ん？」








夕日を眺めていると見覚えのある人物等が寮の前に立っていた









A…？







隣にいるのは…会長










チアキ「なんで…」











僕には帰ろうって誘わないくせに





どうして彼奴(ラント)とは一緒に帰ってるの？

Aは鈍感で馬鹿だから気づいてないかもしれないけどさ、
会長、Aのこと好きなんだよ、狙ってるんだよ








チアキ「チッ…」






拳をこれでもかと強く握りしめた


いてもたってもいられなくなり、僕は部屋を飛び出した






嫌なんだ、あの二人が仲良さそうにしているのが


Aが僕以外の男と関わっているのがどうしても気に食わないんだ



何故か僕の方が距離感あるようにも思えてきた

悔しい






部屋を抜け出したて薄着のまま階段を駆け下り、寮の外に出るとそこには仲良さげは二人がいる







チアキ「A！！」







焦り混じりな声で呼ぶと驚いた顔で僕をみる二人







「ち、チアキくん？」


チアキ「はぁ…はぁ…」






急いで来たせいで息が上がってしまう
それを我慢して僕はAの手を引いた








「ち、チアキくん！？」

ラント「！！」





僕の行動に顔を赤くするAと睨むようにこちらを見てくる会長

何だか目の前のコイツがとても憎く思えた

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