○ ページ47
文次郎「祭り??」
「そう!見たらわかるだろうけど、今町中賑わっているだろう?それは祭りの準備のためさ」
町中が賑わっているのは、先程話した祭りの日が近いため、住民達は準備を始めているのだとか。
「ほかの城のお殿様も来たりするんだ。愛されてるよなぁ…姫様」
男がため息を着く。
あまりにも深い話だった為、六年生達もポカンとする。
しかし、一つだけ疑問がある
仙蔵「最近、蓬莱城がよく戦をするようになったのは何か理由があるんですか?」
そういえば…とハッとなる六年生達。
肝心のことを聞きそびれそうになったがそこは仙蔵がなんとかしてくれる。
「あぁ…城主がね、姫様がいなくなったのは他の国の奴らに攫われたんじゃないかって信じて疑わないんだ」
留三郎「そんな、無理があるだろう!」
「城主様はどうしても認めたくなかったんだよ。自分のせいで姫様がいなくなったのを」
何があっても、城主にとって姫様はたった一人の娘。
自分のせいでいなくなったことを現実的に受け入れることが出来なかったらしい。
「それに姫様は綺麗な顔立ちしてたからよぉ、攫われてもおかしくねーと思ってんだ」
ははは、と男は笑う。
「お前ら旅人もよぉ、祭りの日に来てみたらどうだ?一週間後にあるんだ。祭りが」
長次「…検討します」
「ま、そうしてくれ。じゃ俺は畑仕事あるからここで失礼する。話に付き合ってくれてありがとうな」
軽くてを振ると男はゆっくり歩いて行った。
六年生達は顔を見合せ、五年生と合流しようと彼らを探し始めた。
184人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ