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土井side
土井「というわけなんだ…だからお前たちで何とかしてくれ」
今朝、明らかに体調が悪そうな如月Aに出くわした。
本人いわく、大事な約束があるのでどうしても町に行かないといけないと。
しかし大事な生徒が無理してまで町に行く姿を見るのは教師としての良心が傷んだので全力で止めた……のだが
土井「まんまと逃げられた……」
兵助「それは…大変でしたね」
八左ヱ門「しかし体調を崩しても大事な用事って……」
これからどうしてもきり丸のアルバイトの手伝いに行かなければならなくなったので、
たまたま手の空いていた五年生と四年生にAの後を追うように頼んだ。
六年生は実習でいないので、代わりに彼らに頼んだ。
三郎「ふむ、A先輩のプライベートを追えるチャンスだな。」
喜八郎「A先輩たまに無茶するからねぇ〜大丈夫かなぁ」
守一郎「A先輩が倒れたりしたら大変だ!早く行かなくちゃ!」
タカ丸「でも僕たちが行ってもいいんですか?本人にとっては大事な用事なのに……」
土井「別にその用事を止めろとは言わない。ただアイツが途中で倒れたりでもしたら困るからな。Aの後をついて行くだけでいい」
その気はないが、Aは容姿万能だから倒れてるところを誰かに攫われたりでもしたら手の付けようが無くなるからな。
それに親御様にも事情を話せない。
……そういや、アイツの親御様って何をされているんだろう。
聞いたことがなかったな。
勘右衛門「とにかくA先輩の様子を伺えばいいのですね!」
土井「あぁ、頼んだぞ」
滝夜叉丸「おお任せ下さい!この平滝夜叉丸と五年生の先輩方がいればA先輩も…グダクダ〜」
三木ヱ門「うるさいお前は!」
……。
雷蔵「……い、行ってきますね」
土井先生「あぁ、お前たちも気をつけてな」
何も起こらなければ良いのだが。
さぁて、きり丸のアルバイトを手伝わなければな。
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