振り向いてくれない彼女2【霧隠ラント】

真実 ページ5

貴方 side







「Aごめん！今日クラブで急激集まることになったから先帰ってて！」





そういう友人に私は笑顔で返事した

ということで今は一人で寮に向かって帰っているとこ





いつもは誰かと一緒に帰ってたから一人で帰るの寂しいなぁ…







ラントくんとも、チアキくんともあの日以来喋ることも無くなった







チアキくんに関しては同じクラスなのに目すら合わせていない

私の事嫌いになったのかな…










『あ、これ』









校門前に着くと、何か落ちていることに気がつく

これ…蛇のキーホルダー







チアキくんがつけていたやつだ








……










渡さないといけないよね？








『どうしよう！！』









チアキくんに今渡しに行くのは気まづい…
あ、いつも一緒にいる三又義くんに渡してもらうとか？




いやいや、三又義くん学園マフィアのボスじゃん！チアキくんより上の人にお願いするとか無理ありすぎる！





じゃあ他のマフィアの人にお願いするとか…
いや、私一部のマフィアの人にトラウマあるんだった









『はぁ…』








多分、こーゆーところがダメなんだろうな





誰か仲介して渡してもらわないといけないなんて







弱虫じゃん、臆病だよ








だからチアキくんのことを好きだったときも、ラントくんから逃げたのも










全部私が臆病だから













『もういいや、誰かに任せよ』








キーホルダー握って校舎に戻ろうと後ろを振り返った


すると、









チアキ「A」











チアキくんが後ろに立っていた

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