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ラント「A!Aっ!大丈夫かA!」


「きて…くれたんだ」


ラント「遅くなってすまない、呼吸はできるか?」


「うんっ…でもまだ苦しい」





ひゅー、とAは小さく、少しずつ俺の腕の中で呼吸をしている

青くなったままの顔を見て、心臓の鼓動が激しくなっていく








このままだとAが…










「っ!ラントくん後ろ危ない!!」

ラント「!」








すぐさま後ろを振り返ると蛇山がいた

彼が椅子を持ち上げているのに一瞬気がつかなかった
次に瞬きした時にはその椅子は俺の背中に当たる






ラント「ぐあっ!」





「あっ…ラントくん…!」










チアキ「はぁ…お前だよお前。お前のせいでこうなっちゃったんだよ」








蛇山はかったるそうに椅子を投げ捨て、次にそこらに落ちているバットを拾い上げた









ラント「やめろ!こんなことをして何になる!」

チアキ「うるさい、お前が僕に指図するな」





鉄製のバットを引きずりながらことらへと近づいてくる蛇山



A…まずはAをなんとかしないと







ラント「くっ…!」


チアキ「ははっ、さっきの一撃で動けなくなちゃった?」








先ほどの一撃のより痛みが全身にわたる

動くのが困難になり這いずり回る形になってしまう








蛇山がバットを持ち上げる

キュッと目を瞑っていると、何か影がかかったように気がした

恐る恐る目を開くとそこにはAがいた








ラント「A…!」

「もうやめてよ、チアキくん!」







俺を守るような体勢でAは立っているが、実際には足が震えている

守るはずの俺が何もできないのが悔しくなった










チアキ「…A、どけ。お前まで死ぬことになるよ」

「退かない!」

チアキ「…そうやってそいつのこと庇うんだ」











蛇山の目がどんどん黒く染まっていく

・→←危機



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アサリ - 続きを書いてくれてありがとうございます。続きを頑張ってください。 (4月6日 16時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - このお話の続きが楽しみです!続きを頑張ってください。 (4月3日 15時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハオリ(プロフ) - 一話一話凄すぎませんか!?続き楽しみにしてます! (3月30日 21時) (レス) @page17 id: 7b7fd59383 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - おり.ふら付いてます〜 (1月29日 17時) (レス) id: 9562a9c5f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あるとん。 | 作者ホームページ:コロナしね  
作成日時:2024年1月26日 14時

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