休学復帰のくのたま先輩【RKRN】

自由人 ページ29

久々知 side



俺たち五年生の間では悩みがある。

それは・・・



兵助「A先輩！俺と豆腐食べませんか？」

『ん？あ、兵助。ごめんねぇ〜今から一年い組の子達と勉強するんだよねぇ〜』

兵助「あっ・・・いえ、大丈夫です」



A先輩が学園に帰っていらして、俺は三年前よりも仲を深めたくて

最近、委員会のない日は積極的に話しかけているつもりなのだが・・・・



兵助「先輩、最近そっけないんだ・・・」

「「「「わかる〜」」」」

兵助「えっ？みんなもわかるのか？」



このことを同級生の勘右衛門たちに相談すると、

みんなもわかる、と理解してくれた。



勘右衛門「俺も、この間団子屋さんにA先輩を誘ったんだけど先輩が・・・」

『今日は一年は組の子たちと遊ぶんだ。ごめん」

雷蔵「僕も、この間図書室に来ないか誘ったんだ。でも・・・」

『ごめ〜ん、きり丸のアルバイトの手伝いがあるの〜』

三郎「私も課題の相手をしてもらおうとしたんだが」

『二年生と町に行くんだ〜』

八左ヱ門「一緒に生物委員会の生物達をお世話してもらおうとしたんだが」

『左門と三之助を探さなきゃ〜』





・・・




兵助「A先輩下級生たちに構いすぎじゃないか！？」

八左ヱ門「落ち着けよ兵助」

三郎「よせ八左ヱ門。兵助は先輩のことになると誰も止められん」



A先輩が下級生に構いすぎて内心嫉妬しかしていない俺たち。

先輩が休学になる前までは自分たちのことをとても可愛がってくれたのに、今じゃ自分たちからよっても相手にされない。



勘右衛門「俺たち五年生になったから需要無くなったのかな」

雷蔵「需要って・・・A先輩はそんなことで僕らを捨てる人じゃないよ」

勘右衛門「・・・でも」



雷蔵がそう言っても不安が募る。

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